巻き込む力
先日、白浜のアドベンチャーワールドに行ってきた。
イルカショーがはじまる前に、TVCMでおなじみの曲が会場に流れる。
でもちょっとだけアレンジが違う。手拍子が入っているのだ。
すると何人かのスタッフがタンバリンをもって客席に登場する。
あたりを見るとタンバリンに合わせて手拍子を取っている人もチラホラいるが、しかしまだBGMでしかない。
前方の大きなモニター画面がショーのはじまりを告げる画面に変わる。
そして会場の様子が映し出される。
最初は毎回流される出来合いのものかと思っていたが、どうやらライブである。
モニターに自分たちが映っていることに気がついた女性グループがカメラに向かって手を振る。
次にカメラは仲の良さそうなカップルをとらえる。
それに気がついた二人は恥ずかしそうにしながらも女性はカメラに向かって小さく手を振った。
すると画面上に「ラブ ラブ」とプリクラのような描き文字が合成される。
会場が「わぁー」と笑う。
曲に合わせた手拍子がどんどん大きくなってくる。
今度はカメラは老夫婦のカップルに。
描き文字は「なかよし」。どっと会場が受ける。
そうなると会場は次はなんだろうと、モニターに釘付けだ。
「今日誕生日の人はいますか? いたら手を上げてください」とモニターの文字。
カメラが会場を探す。どこかのグループから大きな声が聞こえる。
カメラがズームアップして、その人を見つける。
すると「HAPPY BIRTHDAY 皆さん拍手を!」の文字が画面に合成される。(写真)
会場はみんな一斉に大きな拍手を贈る。
ほかにも楽しいネタが続き、ショーがはじまる前の5分間で、会場には一体感が生まれた。
(ショーがこれまたすばらしかったのは言うまでもない。イルカたちへの愛情と客へのホスピタリティを感じました。機会があればぜひ一度ご覧ください)
「ショーを見せる人」と「ショーを見る人」という関係だけでとらえていたら、あんな一体感は生まれないだろう。
主人公はイルカだけでなく、スタッフであり、そして見に来ている客である・・・・・・そう考えているからショーのはじめる前から、スタッフたちは自分の持ち場での演出を考えるのだ。
「みんなでいっしょにショーを楽しんでもらう」という意志があって、それに向けてスタッフがアイデアを出して、実現に向けて取り組んでいく。
まず実現したい姿をイメージして、それを仲間と共有する。
そして周りを巻き込みながら、それを実現していく。
もちろん、そのためにはそれぞれが自分の役割をしっかり果たさなければならない。
このショーはまさに1つの「自律協同」の姿だなぁ。
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