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2007年10月31日 (水)

初期のカラーブックスを発見

先日、実家に帰ったときに父親(昭和3年生まれ)の本棚で見つけたカラーブックス33「高野山」。定価200円。

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昭和38年の初版である。現在は絶版になっている。会社に保管されている資料本は昭和59年に重版されたもので、表紙の写真が違うものになっている。↓

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中に掲載されている写真も、ところどころ差し替えられてあり、編集者としては差し替えの理由・背景を考えたりするのもおもしろい(わかりやすいところで言えば、高野山をバックに走る電車が初版では「特急高野号」になっているのに対し、重版では「特急新こうや号」になっている)。

個人的には、昭和38年と言えば、私が生まれた翌年だ。このとき、父親は35歳くらいか。今の私より10歳も若い。昭和の高度成長期のこのころ、子ども3人をもつ35歳の父親がどんな思いで、この本を手にしたのだろう。歴史が好きな父親らしく、本の中にはところどころに年号を西暦に直したりした書き込みがしてある。もうすぐ80歳の父親に「高野山、行ってみようか」と言ったらなんというだろうか。

私が保育社にかかわることがなければ、父親の本棚の、こんな小さな1冊を手にとってしみじみ見ることもなかっただろうな。人生はおもしろい。そして、本のある人生はもっとおもしろい。

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コメント

白マージンというかフレームがついた以外、
表紙フォーマットがロゴ含め変わってないのが良いですね。

で、もっと最近のはどうだろうと。
見てみようと思ったものの、御社WEBサイトへのリンクがありませんがな。

投稿: Q太郎 | 2007年11月 1日 (木) 08時57分

コメントありがとうございます。「プロフィール」内に保育社HPへのリンクをつけておりましたが、ご指摘をいただきましたので、さっそく当ブログのサイドバーにもリンクを貼りました。たしかにそうしたほうが見つけやすくて良いですね。ありがとうございました。
保育社HPのトップページのぐるぐる回っているカラーブックスをクリックしていただくと、その表紙が拡大されるようになっています。シャッフル具合もあわせてお楽しみください。

投稿: mats | 2007年11月 1日 (木) 11時36分

紙カバー→「カラー表紙+ビニールカバー」への変遷が分かって面白いです。
昭和59年版では写真の軒の庇の部分だけがちょこっとだけ枠外にはみ出していて、
大きさを感じられるようになっていますね。心憎いです(^^)。

投稿: くま | 2007年11月18日 (日) 14時26分

くまさん、コメントありがとうございます。ビニールカバーはコストが掛かることと、時間が経つにつれて劣化すること(特に暑さに弱い:在庫の倉庫などで)があり、取りやめたと聞いています。
「庇の部分」の件、鋭い指摘です! それをわかっていただける人がいることが、間違いなく装丁家の喜びの1つです。
トラックバックもありがとうございます。たいへん楽しく興味深く読ませていただきました。
ご期待に応えられるようがんばって参りますので今後ともよろしくお願いいたします。

投稿: mats | 2007年11月18日 (日) 15時43分

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受信: 2007年11月18日 (日) 14時33分

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