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2008年6月16日 (月)

『Hot Pepperミラクル・ストーリー』

書店でまたこんな本を見つけてしまった。『リクルート式「楽しい事業」のつくり方 Hot Pepperミラクル・ストーリー』(平尾勇司 著 東洋経済新報社) ↓

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リクルートは私がかつて在籍した会社である。リクルート出身者(元リクと呼ばれる)による書籍はいつもどこかから出版されていて、けっこう著者の人も知っていたりする。しかし、今回、最初に目に付いたのは江副浩正さんの顔写真だ。江副さんが帯に推薦で登場する元リクの人はもう今後いないのではないか。

さて、著者の平尾勇司さんは、私は直接の面識はないが、名前はよく存じ上げている。伝説の営業マンであり、伝説のマネジャーだった。私が入社した当時は隣の事業部のマネジャーとして活躍されていたが、さまざまな伝説を聞いた。薫陶を受けた人たちからは「将来、社長になる(かもしれない)人だ」とも聞いた。(カッコ)書きがつくところもR社らしいのだが。結局、リクルートの社長になることはなかったようだが、江副さんが推薦をするのもよくわかる。伝説はどれも激しいものばかりで、へたれな私は「上司でなくてよかった」などと思ったものである。

さて、その内容だが、赤字続きだった事業を見事に黒字事業に立て直すストーリーである。いまや『Hot Pepper』といえば知らない若者はいないだろうが、当初は赤字続きだった。その建て直しの事業部長に任命されたのが平尾さんである。私はその前身の事業のころにR社を退職しているのであまりくわしいことは知らないが、全国エリア展開している事業を一気に立て直すなどというのは並大抵の苦労ではない。

パラパラとページをめくると、さすが激しい平尾伝説の平尾さんだ。書くことも激しい。たとえば事業の建て直しに際しての文章はこうだ。

「(前身となる事業には)・・・・・・異能と無能が混在していた。・・・・・・異能を束ね、無能を見切るという、もっとも困難な人材マネジメントが必要となる。ところが(前身となる事業は)異能にかき回され、無能が安穏と過ごす組織になっていた。」

このバッサリ感!  しかも見事に核心をついている。

それを読んで、こんな話を思い出した。

「能力があって、意欲のある人」をマネジメントするのはむずかしい。しかし、うまいマネジメントがあればその人はすばらしい成長をして結果を出す。

「能力も意欲もない人」はマネジメントに値しない。実際にR社にはそういう人はほとんどいなかった。

問題は、「能力はあるが、意欲がない人」「能力はないが、意欲がある人」である。そのなかでもどちらが問題か? 「人間、意欲が大事」とよく言われるから「能力はないが、意欲がある人」のほうが一見、問題なさそうではあるが果たしてそうか? そういう人がリーダーになるとどうか。うまく行っているときはよいが、いったん道を間違えると組織の被害は大きい。これはマネジメントを実際にやるなかでも実感することである。「能力はあるが、意欲がない人」はプラスにもならないがマイナスも小さい。そういう人は人の上に立たせなければそれなりの成果を出すこともある。

話がそれてしまったが、この本のなかで繰り返し触れられているマネジメントの原則がある。それは「最小の努力で最大の結果が出る仕組みをつくって、最大の努力を求める」「自分で考えて決めて行動する力を引き出す」ことだ。私がR社で学んだことはまさにそういうことのような気がする。

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