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2008年6月 2日 (月)

生物多様性基本法

先週に生物多様性基本法という法律が可決されました。この法案は「生物多様性に影響が及ぶ恐れがある場合は、保全策をとらねばならない」というものです。

「生物多様性」はこのところ環境を語るうえでのキーワードです。私たちが子どものころは身近だったメダカやキキョウ、オミナエシ……といった生物や植物も今はほとんど見ることができなくなりました。いわゆる田んぼや里山も減っていますし、残っていてもかなり不自然な状態で無理やり残されていたりする場合もあります。

ちょうどその法案が通った直後に生態学の先生で保育社の『里山の自然』という本の著者とお会いしました。話をうかがっていて、一つ意外でもあり納得でもあったのは「身近な里山から生きものや植物が減っていったのは、人間が里山を管理することを放棄したからである」というお話でした。

昔はマキや炭を採るために里山に入りました。木を切ることで光が入り、根元にいる生物や植物が生きていく環境が保たれていました。しかし、そういった人間の手が入らなくなることで生物多様性が失われていったというのです。人の手を加えることで自然がよみがえる。もともとこれが自然と人間の共生の姿です。

「開発」「保護」「共生」……これらの違いをしっかり認識しないといけません。そういったことに関心をもつ方が増えてきて今は“里山ブーム”にもなっているようです。自然にやさしいこういうブームはよろこばしいことです。『里山の自然』も現在、品切れ中なのですが、新たに最近の里山研究からわかったお話を加筆していただき、できるだけ早く出版したいと思います。

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