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2009年5月12日 (火)

おかえり!『学習百科大事典』

当社のホームページからとある方よりメールをいただきました。

自宅に子どものころ愛読していた保育社の『学習百科大事典』があり、
処分しようにも愛着があって捨てるには忍びない。
ついては保育社で引き取ってもらえないか?
との旨。

『学習百科大事典』は昭和30年(1955年)に刊行された、
後に保育社の図鑑シリーズなどを生み出すこととなる保育社の原点のような本です。

「私も実物見たことないんです」とは保育社で営業を30年以上している佐々K部長の弁。
断る理由はありません。

そして届きました。
ジャーンッ!

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「刊行のことば」を見ると
・従来の学習用百科辞典は、ただいたずらに項目が多く、学習には無駄なものも多かった。
・使用する人がよく理解できるように全検定教科書を調査した。とくに項目の選択には非常な日数と労力をついやした。
……といったことが書いてあります。

企画したのが昭和25年で(朝鮮戦争勃発、金閣寺消失の年である)
5年をかけての完成だったようです。
監修は、
ときの関西大学学長 岩崎卯一氏 
大阪学芸大学(現大阪教育大学)学長 北川久五郎氏
そしてかなりの執筆陣と口絵、挿絵陣……。

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内容を見ると、その丁寧さに本当に驚きます。
当時の編集作業を考えると、それはそれはたいへんな労力もかかったはずです。

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お値段は2,000円。

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昭和30年の国家公務員の初任給を調べたら8,700円という資料がありました。
それから察するに、その当時の2,000円というと高価と思われますから、
だれもが買えたという本ではなかったと思います。
でも、多くの口絵と挿絵、写真も豊富なこの本はそれだけの価値はあったでしょう。

当時の子どもたちがこういった本をながめて、未知の世界に引き込まれたのだろうなあと思います。
今の子どもがインターネットで知らない世界を見るよりも、
絶対的な情報量が少なかった当時のほうがもっと衝撃的だったかもしれません。

それにしてもこの項目を見て、思うことは
小学生・中学生を対象につくられているのに、
内容はけっこう高度であるということ。
そういえば、昔の中学校の入試問題を見たことがあるが、
それはそれは今の大学生でも解けないのではないかと思うくらいむずかしかった。

「ゆとり教育」は結局なんだったのか、
こういった本を見ると考えさせられます。

浜松の伊藤さま、本当にありがとうございました! たいせつに資料として保管いたします。

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