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2007年10月30日 (火)

『コーヒー入門』

Cafe_1

カラーブックス218「コーヒー入門」佐藤哲也 著(昭和46年初版、現在は絶版)

今月より始まりました、保育社のカラーブックスシリーズの魅力をたっぷりとご紹介する「カラーブックスの達人」ブログ。前回は第1回記念として「こけし −その伝統と創作−」をご紹介いたしました。第2回目はカラーブックスの中でもスタンダードな一冊、「コーヒー入門」です。

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本書は、コーヒーの起源から美味しい淹れ方、出版された当時のオススメコーヒー専門店の紹介まで、まさしくタイトル通りの一冊です。本書によれば、コーヒーの起源は6世紀頃エチオピアで山羊が食べた直後に興奮する実をマネして食べてみたことによるとか、王女に恋をして放逐されたオマルという回教徒が飢えしのぎに食べていた実だとか諸説があるそうです。

こういったコーヒーに関する蘊蓄も読んでいて大変面白いのですが、本書の魅力は後半のコーヒー専門店めぐりのページにあります。それは、本書が出版された昭和46年当時の喫茶店の内装であり、そこに映っている人々のファッションでもあります。取材が行われたのは日本万国博覧会(大阪万博)の前後ですが、奇抜であったりモダンであったり可愛いらしいお店が多いことに驚かされます。鍾乳洞風の内装の「UCコーヒー・ショップ」(大阪)、円形のカウンタテーブルが素敵な「イノダ」(京都)、豪華な内装の「和田コーヒー店」(名古屋)など、今もあれば行ってみたいお店が目白押しです。本書は現在絶版ですが、当時の写真を入れ替えることなく、このまま復刊してほしいカラーブックスの一つです。

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さて、私は本書に掲載されているような高度成長期の雰囲気がそのまま残っている喫茶店を探すことが昔から大好きなのですが、喫茶店に置かれている昔ながらのデザインのマッチを集めることも楽しみの一つです。今まで実際に訪れて集めた喫茶店マッチの一部をご紹介いたしましょう。


Hiyoko

喫茶ひよこ
今どきコーヒーが1杯150円で飲める、築地のおじさん達の憩の場。
ひよこの文字が「ひょこ」に見えるところはご愛嬌

Oota

コーヒーおおた
老夫婦が切り盛りしていた銀座柳通り沿いの今は無き喫茶店。
シンプルで地味なデザインだけど好きなマッチの一つ

Rinden

珈琲りんでん
静岡市内にある小さな喫茶店。この手描き文字がお店の存在そのものを表しています。
手描き文字の魅力はもっと再評価されてもよいのでは

Orange

パーラーオレンジ
三ノ輪橋にある喫茶&フルーツパーラー。
店名通りオレンジ色の照明が可愛いお店

Ore

カフェ俺
八丁堀に実在した、冗談のような店名の喫茶店。
マッチのデザインというより、インパクトということで…


今回はカラーブックス「コーヒー入門」を取り上げましたが、実は私、コーヒーが飲めないんです。
この本を読みながら、コーヒーを飲んだ気分だけ味わおうと思います。

また次回も面白いカラーブックスを取り上げますのでご期待ください。

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