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2007年11月23日 (金)

『洋酒入門』

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カラーブックス154「洋酒入門」吉田芳二郎 著(昭和43年初版、現在も発売中)

保育社カラーブックスシリーズの魅力をたっぷりとご紹介する「カラーブックスの達人」ブログ。3回目となる今回は、昭和43年(1968)の初版以来、現在も発売中のロングセラー、「洋酒入門」です。

今もある大阪・難波の有名老舗バー「吉田バー」(昭和6年創業で、大阪ではじめて「バー」を名乗ったお店だそうです)の二代目ご主人、故吉田芳二郎氏による洋酒のウンチクがいっぱい詰まった「昭和天国」な一冊です。


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バーテン歴20年(当時)の著者の文章は、読みやすくてスマートで、とてもオシャレ。洋酒がまだ庶民には高嶺の花だった当時、スコッチウイスキーからブランデー、リキュールなど、ありとあらゆる洋酒を詳しく、そして分かりやすく日本人に紹介したこの本の功績は大きかったのではないでしょうか。

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↑かわいくてカラフルなリキュールのミニチュア瓶

また、洋酒の紹介だけにとどまらず、これらのお酒を使ったカクテルの作り方、グラスの種類、ホームバーを始める人のための道具の紹介にページを多く割いており、昭和40年代の洋酒ブームとマイホーム時代に沿った内容になっています。

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もちろん、オードブルなどのおつまみ紹介も忘れていません。カラー写真に写り込んだ当時のインテリアや小物もいい感じです。

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後半のモノクロページには、「洋酒の話」、「カクテルの話」、「料理とワイン」、「用語集」など、洋酒に関する豆知識も満載です。一家に一冊、本棚の片隅にそっと置いておきたいスタンダードなカラーブックスです(今でも保育社のホームページからご注文できます→コチラ)。

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ちなみに、「洋酒入門」の10年後に発売された同じ著者によるカラーブックス427「洋酒入門Ⅱ」(昭和53年初版)もあります(こちらもご注文できますよ→コチラ)。


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さて、多くの日本人にとって洋酒が憧れだった昭和30年代前半頃、大手洋酒メーカーの寿屋(現サントリー)がウイスキー瓶にオマケで付けていた販促品の小冊子が我が家にはあるのです。
その名も「洋酒の豆手帖」。当時、寿屋宣伝部の社員だったアンクル・トリスの生みの親・柳原良平さんのイラストが表紙に描かれ、中身には寿屋製品を使ったカクテルの作り方やソーダ、コンクジュースなどの商品紹介も掲載されています。

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この冊子の扉には「寿屋の洋酒をもっとくわしく知り、さらに深くなじんで頂くためこの小冊子をそえました。あなたの好みと材料にマッチした飲み方を、この手帖から選びだしてください」と書かれています。こんなステキな豆本を洋酒に無料で付けるなんて、とても粋な計らいですね。この冊子が付けられていた頃、寿屋はおなじく宣伝部の社員だった芥川賞作家の開高健を編集長にしてPR誌の元祖「洋酒天国」を発行していました。この冊子も、「ミニ洋酒天国」だったのかもしれませんね。

今回は、舶来の香り漂う「洋酒入門」のご紹介でした。

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