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2008年3月18日 (火)

『暮しのいけばな』

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カラーブックス18「暮しのいけばな」池坊専永 著(昭和38年初版、絶賛発売中)

保育社カラーブックスシリーズの魅力をたっぷりとご紹介する「カラーブックスの達人」ブログ。第11回目も、やっぱりロングセラーを続けているカラーブックスをご紹介します。今回は、『暮しのいけばな』です。

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著者の池坊専永(いけのぼう・せんえい)氏は、父である家元・池坊専威氏の急逝にともない、11歳で華道家元四十五世を継承しました。本書は専永氏30歳の時の著書で、日常生活でのいけばなの必要性、いけばなの基礎知識、新しい試みに挑戦したいけばな、四季の花材などを紹介しています。

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さて、私がこのカラーブックスで注目したいのは、主役のいけばなではなく、花を生けている「花器」のデザインです。初版発行の年が東京オリンピックを翌年に控えた昭和38(1963)年ということもあって、戦後のモダニズム趣味を感じさせる花器ばかりに花が生けられているのです。まるで野外彫刻や公共施設の壁面レリーフのようなモダニズムデザインの花器たち。カラーブックスを見ながら、その造形美に思わず見とれてしまいました。それでは、本書に掲載されている素晴らしいモダニズム花器をいくつかご紹介いたします。


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↑鳥の尾のような「琵琶形縁陶器」。隣に置かれた原始美術との対比もいい感じ

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↑サルバドール・ダリの絵画にも似た前衛的花器「トルコ青波形偏陶」

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↑花器というよりも一つの作品といった趣の「変耳脚付角水盤」。壁面の陶板もオシャレ

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↑もはや花器ではない「双頭瓶」。生けられた花も器も立派な造形作品

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↑「なんだ、コレは!」と岡本太郎先生ばりに叫びたくなる「変形双口脚付陶」

この他にも美しい花器といけばなが満載の『暮しのいけばな』、スペースの都合で全てのページをお見せすることはできませんが、嬉しいことに、このカラーブックスはまだ購入可能なのです。本書をお買い求めいただいて、いけばなと花器に見る戦後モダニズムの造形美をお楽しみいただきたいと思います。ご購入はコチラから←。

今回は、花器もお花も素晴らしい『暮しのいけばな』のご紹介でした。

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コメント

このシリーズの魅力はやっぱり写真ですよね。
ご指摘の通り、この本の花器は本当にすごい。
写真を眺めているだけで、わくわくしてきます。

投稿: かんとく | 2008年3月23日 (日) 11時41分

かんとく様

コメント有り難うございます!
まるで彫刻作品のような花器に目を奪われてしまいますよね。この時代のビジュアルをカラー写真で見ることができるのもカラーブックスならではの魅力だと思います。
今後ともよろしくどうぞ。

投稿: 田端 | 2008年3月24日 (月) 01時27分

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