『禅』
カラーブックス363「禅」吉岡 棟一、広田 尚敬 共著(昭和51年初版、絶賛発売中)
保育社カラーブックスシリーズの魅力をたっぷりとご紹介する「カラーブックスの達人」ブログ。第13回目も案の定、ロングセラーを続けているカラーブックスのご紹介です。今回は、『禅』です。
著者の吉岡棟一氏は、禅宗のひとつ曹洞宗の円通寺(福島県)住職。氏は禅について本書の冒頭で「禅は言葉で説明できるものではなく、自己形成のために行う修行を通じて、悟りに達するもの」と説明し、「禅はけっしてむずかしいものではない」と断言しています。
↑暗くて分かりにくいが、棒で肩を叩かれる禅僧。
「肩は腫れ上がり感覚がなくなる」…
私は「禅」と聞くと、寺のお堂で足のシビレを我慢して座禅を組み、動いたり眠ったりするとお坊さんに棒で肩を叩かれる、といった貧困なイメージしか浮かんでこないのですが、「禅」はもっと奥が深いもののようです。禅を理解するには書物を読んで研究するよりもまず実践してみること―、吉岡住職は読者を禅寺へと誘います。本書の巻末には全国の禅寺一覧が記載されており、お寺は簡単につぶれたり引っ越したりしないので住所は変わらないところがほとんどですから、すぐに禅を実践したくなった方のための実用書として使うことができます。
さて、本書の魅力は、吉岡住職の有り難いお言葉もさることながら、共著者であるカメラマン・広田尚敬氏の素晴らしい写真にあります。ここでは、例によってカラーブックス最大の魅力である傑作カラー写真の数々をご覧ください。
↑禅のつどいに参加する人々。写真の人選が絶妙
↑軽やかにお寺の廊下を走り抜けながら鈴を振る禅僧。
夏は朝三時半、冬は四時に鈴の音が響き渡ると起床
↑四と九のつく日に伸びた髪をそり合う浄髪(じょうはつ)。
「心を浄め煩悩を剃り除く」という意味がある。うまく剃れる人に当たりますように…
↑これが禅僧の食事(上から朝、昼、夜)。朝ご飯は粥、漬物、そして塩(!)
楽しいはずの食事も厳しい苦行のひとつなり…
本書の写真を見ていると、人があらゆる煩悩を捨てて修行することがいかに大変かがヒシヒシと伝わってきます。根性無しの私にはとても続かなそうな厳しい修行の数々が盛りだくさんでお腹いっぱいです…。座禅を始めたいと思った方は、是非ともご一読をオススメいたします。写真も中身も素晴らしいカラーブックス「禅」は、もちろん現在でも購入が可能です。ご注文はコチラから←。
今回は、心の洗われるような一冊『禅』のご紹介でした。
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