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2008年8月31日 (日)

『動物の観察』

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カラーブックス555「動物の観察」室井 綽 著、(昭和56年初版、絶賛発売中)

 保育社カラーブックスシリーズの魅力をたっぷりとご紹介する「カラーブックスの達人」ブログ。第22回目もご多分に漏れず、ロングセラーを続けているカラーブックスをご紹介いたします。今回は、「ものの見方」を学ぶのに役立つ『動物の観察』です。

 動物園の魅力、それは本物の動物を生で観察できるところにあるのではないでしょうか。例えば、動物園の猿山を見て「まるで人間社会そっくりだな」と思ったことはありませんか? 丹念に観察してみることで、猿社会の上下関係、親子関係、感情で変化する顔の表情、敵を威嚇するときのポーズなどが見えはじめてくるのです。私も最近になって久しぶりに動物園を訪れましたが、動物観察は時間がアッという間に経ってしまうほど飽きないものです。本書の著者であり農学者の室井綽氏は、「はじめに」で、動物観察の魅力について次のように語っています。

 『いまの青少年は落ち着きがなく、ものを見て全精力を傾けられるような子どもが少ない。その原因のひとつは先生方やご両親の「ものを見せる工夫」「見せるための指導」の不足であると思う。対象を動物に限っていえば、動物園や水族館、また学校園などで見る機会はいくらでもある。しかし「見せる工夫」がなければ動物への親しみもわいてこないと思うのである。』

 動物を「見せる工夫」をすれば、動物への親しみがわくだけではなく、「ものを見る」ということの工夫ができる子どもになるのではないか、と先生は考えたのです。本書は「動物の見方」だけを紹介しているわけではなく、「観察の仕方」全般の養い方を、動物の観察を通して教えてくれているのです。
 さて、そんな観察眼を養うためのカラーブックスも、思わず観察したくなるほど面白い図版の宝庫であります。例によって、面白いカラー写真のみをピックアップしてご紹介いたします。

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↑ラクダは楽な乗り物ではない
ラクダは歩行の仕方が他の獣と異なり、船以上に酔うという。なぜなら同じ側の前後の足を同時に運ぶから、とか。そんなラクダの歩き方もしっかり観察してみよう。近くの動物園にラクダがいなかったからなのか、なぜかイラスト。

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↑ウマは快適
ラクダに反して、馬の走法は足の前後の運び方が違うため背が揺れにくく、乗り心地もいいらしい。馬の走り方なんて気にしたこともなかったけれど、そんな秘密が隠されていたとは…。それにしても写真の右、なぜスケボーのオネーさんである必然性があるのかしら?

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↑ウサギの餅つき
動物は動物でも、これは月の中に見える、餅つきをするウサギ。発祥はインドで、中国経由で日本に伝わった伝説とのこと。この図版、人間の顔に見えるのは錯覚なんでしょうか??

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↑レオポンは人造動物
ヒョウとライオンの掛け合わせ、それがレオポン。ヒョウとライオンを同じオリに入れたら、食い気よりも色気が増し、みごとこのような珍種が誕生したとのこと。図版は、ライオンのお母さんとヒョウのお父さん、無邪気に暴れているのが二匹の間に生まれた子どもたち。レオポンはお父さんとお母さんとどこが違うのか、じっくり観察してみよう!

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↑トノサマガエルはノミの夫婦
「ノミの夫婦」とは、旦那より妻の体が大きい夫婦のこと。トノサマガエルは、カエルの中でもメスとオスの大きさの差が顕著。上のイラストを見ても分かるように、その差は歴然。人間界でも、肝っ玉の大きさが「ノミの夫婦」な家庭は数知れずといったところでは…。

いかがでしたでしょうか? 本書にはまだまだ、面白い動物豆知識&図版&イラストが多数掲載されていますので、是非ご覧になってみてください。思わず観察したくなる動物がたくさん掲載された本書は、もちろん今でも購入が可能です。ご購入はコチラから←。今回は、親子で楽しみたい『動物の観察』のご紹介でした。


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