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2009年1月31日 (土)

『東南アジアの旅』

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カラーブックス114「東南アジアの旅」石井 出雄 著、(昭和41年初版、残念ながら現在は絶版)

保育社カラーブックスシリーズの魅力をたっぷりとご紹介する「カラーブックスの達人」ブログ。第33回目も素晴らしいテーマのカラーブックスをご紹介いたします。今回は、身近な土地への海外旅行『東南アジアの旅』です。

写真家、デザイナーでもある著者の石井出雄氏は、以前このブログでご紹介した『駅弁旅行』の著者でもあります。石井氏は本書の「はじめに」で次のように語っています。

「戦後数年はいろいろな事情で海外旅行がむづかしかったが、今ではまったく自由に、誰でも出かけられるようになった。私も数十度気ままに海外を歩いたが、いちばん近い東南アジアも気軽に歩いてみた。同じ東洋人のどこか共通したところのある物の考え方や、生活を見ることに楽しさがあった。行く先々の各国でいろいろな友だちもできた。旅は出発前のプランの時から楽しさが始まる。地図をひろげ、さあ、あなたの旅はどこまでひろがるのであろうか。ほら、カメラをぶらさげてぶらりと歩いているあなたが想像されるでしょう。」

そう、東南アジアの旅はとても楽しいものです。私も、海外旅行はハワイをのぞけば、東南アジアにしか行ったことがないほどです(なぜなら、物価も旅行代金も安いからなのですが…)。初めて行った東南アジアは、高校の修学旅行で行った台湾。その後、香港、バンコク、そして再び仕事で台湾を旅しました。

これらの国で共通するのは、どこも料理が大変美味しいこと。思い出深い話をいくつかご紹介しましょう。香港で食堂に入ったときのこと。メニューに「海鮮大會」と書かれた料理を発見しました。「大會…一体何だろう」と思って注文すると、出てきたのは大皿に盛られた大量の白身魚の天ぷらの上にクリームシチューを掛けたものでした。何がどう「大會」なのかは分かりませんでしたが、大変美味しい一品でした。また、バンコクのある市場近くにあった食堂でカレーを食べたのですが、あまりに辛く(いや、普通の辛口というレベルではなく、むしろ痛い)、箸ならぬアルミスプーンがまったく進みませんでした。しかし店の主人はジッとこちらを見ています。見張られているので食べない訳にもいかず、辛さだけではなく別の意味で嫌な汗がドッと流れました。また台湾では、知り合いの方から貰ったお茶がシャレにならないくらい苦く、よくよく聞いてみたら「苦茶」というお茶でした…苦い訳です。でも三十数種類の漢方薬が入っているので、身体にはとても良いそうですよ、私はもう二度と飲まないと思います…。

さて、今回ご紹介する本書には、香港からはじまって、マカオ、台北、バンコク、プノンペン、アンコール、サイゴン、クアラ・ルンプール、シンガポール、ジャカルタ、バリ、マニラへの旅がエッセイ風の文章とともに紹介されています。そして、もちろんカラーブックスといえば素晴らしいカラー写真の数々。本が発行されてからすでに四十年以上が経過していますが、当時の東南アジアの旅情を目で楽しんでいただきたいと思います。

それでは、準備は宜しいでしょうか。「カラーブックスの達人ブログ」がお送りする「東南アジアの旅」、みなさまの夜間飛行のパイロットは、わたくし、タバタヒロアキです(城達也風に)。

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↑香港島の南岸地域「香港仔(アバディーン)」のフローティング・レストラン。極彩色の小船とレストランは、この土地の名物。棒を使って船を着岸させようとしている人の姿に旅情を感じてしまう…香港は安いし近いし、また行きたいなぁ

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↑旧ポルトガル領「マカオ」の船着き場近くの商店街入口にあった看板。住民のほとんどは中国人なので漢字の看板が目立つ。それにしても、このキッチュな看板と風景とのギャップは異様…

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↑台北市内4カット。最近台北に行きましたが、夜市(日本でいう夜店の屋台がたくさん出ている市)などは左上の写真に映っている風景とあまり変わりませんでした。左下の写真の看板に書かれている「津津」は、台湾の大手ジュースメーカーで、アスパラガスジュース(!)の老舗とか
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↑ベトナム(サイゴン)の市場風景。これぞベトナム、というあまりにも紋切り型な一枚。この笠を見ると昔話「笠子地蔵」を思い出す…シャンシャンシャンシャン…

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↑インドネシアの首都、ジャカルタのホテル・インドネシアにあった壁面レリーフ。インドネシアと聞くと、真っ先にデビ夫人を思い出してしまう私は一体なんなのでしょう…

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↑買い物帰りのバリ島女性。このけだるい表情と、頭に載せたカゴとのギャップがすばらしい。「こんなに買ってはみたものの、今日なに作ろう…」

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↑これは番外編。最近知人が行った台湾旅行のスナップで、宿泊した台北のホテル「圓山大飯店」のロビー。ここはとにかく建物が立派! まるで映画のセットのような内装…私も行ってみたいなー

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↑同じく台北市内最大の夜市、「士林夜市」での一コマ。漢字だらけの看板がずらりと並び、屋台のあちこちから美味しそうな匂いが…。ああ、夜市名物の巨大フライドチキン「豪大大鷄排」が食べたいなー(食べることばっか)

いかがでしたでしょうか、これらの写真を見ているだけで東南アジアに行ってみたくなりませんか? 残念ながら、今回ご紹介した『東南アジアの旅』は絶版ですが、そこはカラーブックス、関連の書籍には事欠きません。台湾では、美味しい美味しいお茶を飲ませる店が沢山ありました(苦茶は除く…笑)。カラーブックスでは、そんな美味しい中国茶の種類やいれ方を紹介した『中国茶の世界』が絶賛発売中です(←このリンク先の「書籍のプレビュー」ボタンを押せば本の中身を見ることが出来ます)。保育社さんのホームページから購入可能ですので、是非どうぞ。ご購入はコチラから←。今回は、行って楽しい食べて楽しい『東南アジアの旅』のご紹介でした。

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コメント

ぼくも田端さんほどではありませんがカラーブックスを集めています。今は買えないのにもいいのが多いですよ。また次回も楽しみにしてます。保育社さんも頑張って下さい。新しいカラーブックス楽しみにしてます。

投稿: しお | 2009年2月 1日 (日) 12時35分

しお様

田端です、コメント有り難うございます。
カラーブックス、種類が多いので集めるのが大変ですよね。coldsweats01

絶版にもイイ本がありますよねー、
私は「現代建築」と「カラーABC」と「デザイン」と「インテリア」が好きです。

今後ともよろしくどうぞ m(_ _)m

投稿: 田端 | 2009年2月 1日 (日) 17時40分

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