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2009年6月17日 (水)

『茶道入門』

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カラーブックス119「茶道入門」井口 海仙 著(昭和42年初版、現在絶版)

保育社カラーブックスシリーズの魅力をたっぷりとご紹介する「カラーブックスの達人」ブログ。第42回目は入手困難な名作カラーブックスをご紹介する「名作カラーブックス・ベストセレクション」をちょっとお休みし、今でも入手可能なカラーブックスをご紹介いたします。今回は、おしとやかな日本人女性必読の一冊『茶道入門』です。

著者の井口海仙氏は裏千家十三代家元円能斎宗室の三男として生まれ、茶道教授のかたわら「茶道月報」の発行、茶道に関する著書『茶道用語集』『茶の湯読本』等の執筆に従事されました。その井口氏は「はじめに」で以下のように語っております。

「以前は、女学校に作法の時間があって、日本礼法のひととおりを教えていたのだが、いまの二十代の人たちは、学校でそんな教育をうけていなし、また教える人も少ない。
 強いて日本礼法を教え、学ぶ場を求めるなら、それは茶道ではないかと思う。茶道のいろいろな規矩作法が定められて四〇〇年、時代の風潮にしたがって、若干の変わり方はあっても、日本古来の美風ともいうべき礼儀作法は、今に伝わっているのである。」

本書の初版は昭和42年(1967年)ですから、その当時の二十代女性は今よりかは古風な方ばかりだったハズなのですが…。この時代の方に「ちょりーーっす!」なんて挨拶したら卒倒してしまうかもしれません…。
閑話休題。本書は、茶室の説明から露地、ひとつひとつの道具までを詳細に説明、客の心得やお点前についてもモデルの実写とともに多くのページを割いています。最終のモノクロページでは茶道の歴史、茶室や茶会、茶道全般についての細かい解説が掲載されていますので、茶道に馴染みのない方でも簡単に知識を得ることが出来ます。

さて、ここで茶道の説明などでは終わらないのがこのブログ。例によって素晴らしすぎるカラー図版の数々をご紹介してまいりましょう。時代を感じさせる髪型やお化粧で私たちを魅了してくれる、うら若き女性たちにご注目ください。

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↑「にじり口」から覗いてみれば、お茶をたてる女(ひと)がいる…
まるで人工着色のような風合いの女性は意外と20代だったりして

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↑水屋。お点前に必要な茶道具、水などを準備しておく場所。
まるで現代美術のように綺麗に並んだ道具が美しい。凛として…

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↑床の間の拝見が終わり炉、棚などを見てから座る、という写真。
「私、なぜここにいるのかしら…あー帰りたい」と考えているかどうかは知りませんが、この女性は虚ろな表情で何を思う…

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↑次客との間に置き、「お先に」のあいさつをする。
あのー右の方、髪の毛が目に入ってますよ…

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↑和装でなくともよい、茶室でなくともよい、日常にもっと茶道を! 
スタイルだけにこだわらず、茶道は心だと知る一コマ。
木目調のポットや洋装のお嬢さまに時代を感じてしまいます


さて、いかがでしたでしょうか? 今回ご紹介した『茶道入門』は、なんとも嬉しいことに購入が可能です。こちらのページからは中身の一部を閲覧することもできますので是非、この機会におもとめになってみてください。ご購入はコチラから←。今回は、日本人の心『茶道入門』のご紹介でした。

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