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2010年2月20日 (土)

『仏像』

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カラーブックス111「仏像 −そのプロフィル−」入江泰吉・青山茂 共著 (昭和41年初版、現在絶版)

保育社カラーブックスシリーズの魅力をたっぷりとご紹介する「カラーブックスの達人」ブログ。第57回目は、ポクポクチーンでアリガタヤなカラーブックスをご紹介いたします。今回は、霊験あらたかな一冊『仏像 −そのプロフィル−』です。

仏像、とひとことに言っても、種類はたくさんあります。そして、以下のような問いがあったとき、私たちは正確に答えることができるでしょうか。「如来」と「菩薩」の違いは? 「釈迦如来」と「阿弥陀如来」と「薬師如来」の違いは? 「不動明王」「帝釈天」って一体…。近年、仏像は若い人びとにも人気ですが、こうした基礎知識のある人は少ないのではないでしょうか。私たちが、お寺で手を合わせているとき、それは何の像に対してなのか、知っておいて損はないと思います。本書の著者は、毎日新聞奈良支局と大阪本社学芸部で宗教・古美術を担当されていた青山茂氏。氏は「はじめに」で以下のように語っております。

「一部の人の手にしか入らない豪華本ではなく、手軽に買えて、しかも内容は豪華本に負けず美しく、楽しみながら仏像の基礎がわかるような本を作ってみたいというぜいたくな望みを持った。従来ともすれば合理化された現在のセンチメンタリズムに陥りがちな仏像鑑賞の目を、もう一度冷静な視点にひきもどし、基本的なイコノグラフィーから出発して、仏像を再認識してもらいたい。」

たしかに、最近は空前の「仏像ブーム」です。国宝の阿修羅像を展示した「阿修羅展」に老若男女が殺到し、グッズはバカ売れ、ついには仏像に詳しい女性が「アシュラー」と呼ばれるなど、社会現象にもなっているようです。そんな仏像ブームのはるか前に、誰でも仏像に関する知識を得ることができる入門書としてロングセラーを続けていたのが本書です。さきほどの疑問にも全て答えてくれますし、図版も豊富です。それでは、すばらしい仏像カラー図版の数々をご紹介いたします。美しくシュールで愛らしい仏像の造形美をご堪能ください。
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↑誕生釈迦仏立像(東大寺 奈良時代 銅像 46.9cm)
カピラ城の王子、ゴーダマ・シッダールタ(釈迦)が、生まれてすぐに前後左右に各七歩づつ進んで天と地を指差し「天上天下唯我独尊」と唱えて、自己の絶対的存在を自ら宣言したときの様子を表した像。しかし、お釈迦様は生まれた直後からイイお顔されていますなぁ。

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↑五劫思惟阿弥陀仏坐像(東大寺勧進所 鎌倉時代 木造 106.2cm)
「劫」とは非常に長い時間を表し、気の遠くなるような長い時間考え続けたお姿の髪型はファンキーな「アフロヘアー」のように見えますYO!
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↑不動明王坐像(東大寺三月堂 室町時代 木造 86.0cm)
明王は、悪をくだき、修行の道程のいろんな誘惑や困難をも打ちくだいてくれる力の使者。燃え盛る炎の造形がなんとも芸術的。しかし、不動明王は小沢さんに似てますな。
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↑広目天立像(東大寺戒壇院 奈良時代 塑像 162.8cm)
四天王の一人、広目天の像。四天王は仏国土の四方を守護する神として古くから信仰され、わが国でも仏教渡来と同時に入ってきたという。なんとなく、元横浜の大魔神・佐々木に似ている気が…。
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↑阿修羅像(八部衆のうち 興福寺国宝館 奈良時代 乾漆 153.1cm)
いわずと知れた国宝、阿修羅像。しかし、超人や妖怪のような容姿の像が国宝だなんて、かなりシュール。

さて、いかがでしたでしょうか? 今回ご紹介いたしました『仏像』は、残念ながら絶版ですが、保育社の松井社長もご推薦の『文化財の見方』は在庫ありですので、これを機会に是非とも仏像(文化財)ウオッチングを。一家に一冊のガイドブックです。ご購入希望の方はコチラ←から。今回は、霊験あらたかな『仏像』のご紹介でした。

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