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2010年7月17日 (土)

『陶芸入門』

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カラーブックス319「陶芸入門」高 陶岳・杉田忠彰 共著 (昭和50年初版、電子書籍にて発売中)

保育社カラーブックスシリーズの魅力をたっぷりとご紹介する「カラーブックスの達人」ブログ。第66回目はクルクル、ペタペタなカラーブックスをご紹介いたします。今回は、ガチャン、パリン!な一冊『陶芸入門』です。

みなさんは陶芸を体験したことがありますか? 私にとっての陶芸家のイメージは「思うような作品が焼けず、器を地面に叩き付けて割りまくる作務衣姿の老人」という偏見に満ちたものですが…、実際の陶芸は老若男女に親しまれているポピュラーな趣味の代表格です。本書は、やきものの魅力、土の知識、道具からロクロの使い方までを紹介した、初心者でもわかる本格的な陶芸実用書です。著者は、陶岳窯三代目当主であり、大正15年の初入選以来、数十回におよぶ入選入賞を重ねていた高陶岳(たか・とうがく)氏。高氏は、「はじめに」で以下のように語っております。

「造形—施釉—焼成—絵付という一連の工程の中で必要とされる種々の技能は、やはり長年の修練によってでき上がり、俗にいう「土もみ三年、ロクロ十年」という言葉に代表されます。しかしやきものという器物が最終的にかもし出す雰囲気は作る人の感覚に支配されます。それは観賞とは異質のもので、一度手を下すと面白くてやめられなくなります。私たちは読んで楽しんでいただくのが目的ではなく、作って楽しんでいただきたいと願っております。」

たしかに、私も陶芸は観賞するよりも作るほうが楽しいと思います。本書を読んで、実際に本格的な陶芸にチャレンジしてみるのも良いのではないでしょうか。そんな「陶芸入門」には、やはり素敵なカラー図版がいっぱいです。百聞は一見にしかず、ここで美しいカラー陶芸図版の数々をご紹介して参ります。作務衣と雪駄とヒゲを生やし終えたら、じっくりとご観賞くださいませ。
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↑九谷風角花生(著者の作)
ウサギや蝶々、鳥などを描いた焼き物は本書の著者、高先生の作品。色、形、絵柄といい、申し分ない素晴らしい出来。特にウサギの顔がイイ味出してます。
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↑墨画風柳に魚釣の図絵皿(久保田米遷 作)
絵心さえあれば、お皿の上にもこんな絵がサラサラと描けます。麦わら帽子の「太公望」は何を狙っているのか…しかし、なかなか釣れませんなー。
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↑石膏型による置物(著者作)
身近なものを石膏で型取りして、その型に粘土を押し当てて出来上がり。まるでウズラのような雷鳥、気持悪い色の虎、米俵に乗っかる鼠…素朴な作品に心がなごむなぁ。
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↑台所用ボールを型取りして作った天目花瓶。
超身近なものを型取りするだけで、こんなに立派な花瓶ができちゃいます。詳しいやり方については本書をごらんください。
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↑ろくろを回し、製作する著者
よく見ると、表紙の写真と撮影場所が同じです。表紙の左側にある壺を製作中なのでしょうか。黒ブチメガネにベレー帽。もしかして…手塚治虫先生ではありませんか??
 

さて、いかがでしたでしょうか? 今回ご紹介いたしました『陶芸入門』は残念なことに絶版…かと思いきや、実は今話題の「電子書籍」は絶賛発売中なのです。是非一度ごらんください。ご購入希望の方はコチラ←から。今回は、「いい仕事してますねー」な一冊『陶芸入門』のご紹介でした。

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コメント

過日、貴ブログを知りあっという間にバックナンバーを読了しました。鉄道大好きな私は勿論鉄道のカラーブックスは購入経験者ですが、こんなにも色々あるとは…これからも楽しみにしています。

投稿: 鉄道大好き | 2010年7月24日 (土) 11時01分

鉄道大好き様

この度は、ブログ全ページをごらんいただき、さらにコメントのご投稿も有り難うございました。御礼がおそくなりまして申し訳ございません。バックナンバー、かなりの数あったかと思いますが、お読みいただけて感無量ですcatface(約70回分ほどありますので…大変だったのではないでしょうか?)。
カラーブックスは、まだまだ面白いものが眠っていますので、今後もどんどんとご紹介したいと考えております。月2回更新していますので、またどうぞいらしてください。有り難うございました。m(_ _)m

投稿: 田端宏章 | 2010年8月 3日 (火) 00時29分

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