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2011年1月17日 (月)

『世界の切手 −収集と楽しみ方−』

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カラーブックス64「世界の切手 −収集と楽しみ方−」平岩  著(昭和39年初版、絶版)

保育社カラーブックスシリーズの魅力をたっぷりとご紹介する「カラーブックスの達人」ブログ。第79回目は、♪ヘイ!ミスターポストマン〜なカラーブックスをご紹介いたします。今回は、ペロッとペタペタな一冊『世界の切手』です。

みなさんは子どもの頃、切手収集を趣味にしていたことはありませんか? 私は「コイン収集派」だったのですが、弟は「切手収集」を趣味にしていたので、昔の古い切手を見る機会がよくありました。当時は、どんな街にも切手やコインを売る小さなお店があって、小学生だった頃の私は、駅前のお店によく出かけ、ウインドウに飾られている高額商品を眺めながらため息を付いたものです。切手収集の代名詞ともいえるプレミアム切手「見返り美人」や「月に雁」は、結局一度も生で見る機会に恵まれませんでした。

さて、今回ご紹介するカラーブックスは、切手コレクター達のための入門書というよりは、世界中から集められた切手をビジュアル的に紹介するという趣旨の一冊です。著者は、「週間平凡パンチ」記者(当時)にして、日本郵便友の会初代会長だった平岩道夫氏。平岩氏は、「はじめに」で以下のように語っております。

「世界を結んでくれる一枚の小さな切手は、文字どおり、外交官的な役割りを果たしている。そして、いまや切手は“百科事典”的な存在であり、まさに“智識の宝庫”といっても、過言ではないだろう。(中略)これをすべて集めようとしても、経済的にも、時間的にもおよそ無理なことはいうまでもない。そこで、自分の趣味にあわせた“テーマ”をきめて切手を集め、鑑賞、さらに研究することこそ、切手趣味を楽しむ秘訣ということになる。」

たしかに、世界中の全ての切手を集めようと思うなら、莫大な費用と時間がかかるのは当然であります。乗り物、動物、植物など、テーマを決めれば収集も楽しくなりますし、それぞれの国のお土地柄、デザイン性の違いなども見えてきます。実は今から5、6年ほど前、日本では一部の雑貨店やセレクトショップ等で西欧のデザイン切手が売れた「プチ切手ブーム」のようなムーブメントがありましたが、この時はカワイイもの、グラフィック的にカッコイイデザインのもの、素朴だけど愛らしい切手が女性に受けていたようです。男性的な「コンプリート」するための収集ではなく、「雑貨」としての古切手収集が女性の間で流行したものでした。今でも、外国の切手をあしらったノート、ブックカバー、ポストカードなど、切手柄の雑貨は定番化した感があります。そんな切手ブームよりもはるか前に出版された本書には、今見ても新鮮な素晴らしいデザインの切手図版が目白押しです。もちろん、カラーブックスですから、カラー図版なのは当たり前。それでは、百聞は一見にしかず、オシャレでチャーミングでグラフィカルな切手図版の数々をご堪能くださいませ。

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↑レース模様の切手
ハンガリーで1964年に発行された、レースの模様を凹版印刷で浮き出させた切手。クジャク、鳩、鹿が描かれている。コレクターでなくとも眺めていたくなる、もはや工芸品の域にまで達した芸術切手ナリ。
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↑日本製の切手
ニカラグアが1962年に発行したスポーツ切手だが、大日本印刷で印刷された日本製。五輪マークは、オリンピックと直接関係はなく、この2年後に東京でオリンピックが開かれるので「何となく入れておこう」程度のものだったという。あれ、チェスや深海魚釣りってオリンピック競技だったっけ??
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↑蝶を描いた切手
動植物をデザインした切手は世界中に沢山あります。蝶を描いた切手だとは分かっているのですが、素人の目から見ると、どうしても「蛾」に見えてしまうのはナゼだろう…。しかし、蝶は切手になってもリアルに美しい。
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↑童話を描いた切手
西洋といえば、やっぱり「童話」。赤ずきんちゃんからピーターパンまで、モチーフには事欠きません。ありゃ? 右下の切手はあきらかに日本がテーマ。芸者風の女性が果物前に人形持ってるぞ…これがハンガリーでは「桃太郎」なんだって!
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↑ボーイスカウトを描いた切手
真ん中下の日本の切手に使われている彼は、実在する人物、ジョージ・ラッセル君。彼は日本で一躍有名になり、サイン入りの切手を売っていたほど。いやー、男の子は皆、この制服に憧れたもんですが、左上の韓国の切手は、ボーイスカウトというよりはベトナムの野菜売りにしか見えないゾ!

さて、いかがでしたでしょうか? 今回ご紹介いたしました『世界の切手』は残念なことに絶版ですが、趣味・手づくり・マナーシリーズはまだ在庫を残していますので、この機会に是非お買い求めくださいませ。ご購入希望の方はコチラ←から。今回は、切手の裏の糊をなめて貼ってる人ってまだいるのかな? な一冊『世界の切手』のご紹介でした。

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