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2011年6月20日 (月)

『手づくり遊び』

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カラーブックス311「手づくり遊び」ゴトー孟 著(昭和49年初版、絶版)

保育社カラーブックスシリーズの魅力をたっぷりとご紹介する「カラーブックスの達人」ブログ。第89回目は、親子で楽しめる素朴なカラーブックスをご紹介いたします。今回は、童心に帰りたくなる一冊『手づくり遊び』です。

私が小学3年生のときのことです。あるものがお茶の間に登場し、それまでの子どもの遊びのスタイルを根底から変えてしまいました。任天堂の「ファミリーコンピューター(ファミコン)」です。ファミコンが登場する以前、「遊び」といえば、もちろん手づくりの玩具や身体を使った遊びが中心でした。竹ひごを小型ナイフで削って和紙を貼付けた手作り凧、下に振り下げると大きな音が出る紙鉄砲、のび太も得意な「あやとり」、プラスチックに絵を描いてオーブンで焼いて作るブローチ、空き缶にヒモをつけて歩く「ポックリ」など、ゲームやネットや携帯が無い時代は、それなりに工夫して遊んでいたんだなーと、当時のことを懐かしく思い出してしまいました。私の家はゲームが禁止だったので、とうとう大人になるまでファミコンやその他のゲームを買ってもらえませんでした。だから、同世代の中ではゲーム以外の遊びをした時間が多いかもしれません。ただし、ゲームを持っていなかった悔しさは今も忘れることはできませんが…(涙)。

閑話休題。今回は、そんなアナログでアナクロだけど、手づくりならではの温もりを感じる遊びを集めたカラーブックスのご紹介です。著者は、フリーランスのイラストレーターとして雑誌「面白半分」や広告でも活躍していたゴトー孟(もう)氏。ゴトー氏は「はじめに」で以下のように語っております。

「いわゆる伝承の遊びとか手づくりのおもちゃというものは、古くから伝わるもの、最近になって普及したもの、そして今忘れ去られようとしているものなど、いろいろあり、時の流れ、時代の変化によって消えてゆくものと、そのなかから生れてくるものがあります。」

たしかに、昔から伝わるものもあれば、時代によって新しい材料を使ってできた遊び、今の子どもの趣味に合わせてできた遊びもたくさんあると思います。本書が発行されたのは昭和49年ですから、新しい遊びと言っても少し古く感じるかもしれません。そんな「昭和」な雰囲気が閉じ込められているのがカラーブックスの面白いところ。今の遊びには無い、昭和の高度成長期ならではの子どもの手作り遊びの世界をご堪能ください。
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↑石けん彫刻
「ケガをしないように気をつけて…」石けんを削って彫刻家気分。あ、間違って削っちゃった…アワワ。
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↑万華鏡
「回すと模様がいろいろ変るよ」純朴そうな男の子が覗く世界は天国が地獄か、ただのビーズか。
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↑割りばし鉄砲とくるくるターゲット
「そんなに前で撃っちゃずるいわよ!」割りばし鉄砲は懐かしいけど、デカいバックルのベルトをした少年の部屋が「昭和」そのもの。「りぼん」や「なかよし」が棚に入っているから、さては女の子の部屋だなー。
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↑ピーナッツ人形
ピーナッツに紙で作った目や口、手足を付ければできあがり。あわおどりピーナッツ人形を作れば、三田村邦彦も大喜び間違い無し。
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↑おりがみの傘
「ひらいたりたたんだりできる傘です」ここまでくると、子どもは喜ばないような気が。しかし、こんなに渋い折り紙を一体どこで…。

さて、いかがでしたでしょうか? 今回ご紹介いたしました『手づくり遊び』は、残念なことに絶版ですが、趣味・手づくり・マナーのカラーブックスは在庫がございますので是非どうぞ。ご購入希望の方はコチラ←から。今回は、『手づくり遊び』のご紹介でした。

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コメント

 思わぬところで私の過去に出会えました。
「手づくり遊び」を書いたゴトー孟といいます。

 昔は別のペンネームで「面白半分」などにイラストを描いていましたが、いまはすでに70歳を過ぎ、イラストを描くこともなくなりましたが、あの「手づくり遊び」でご紹介をしていただいた「消えていくものとこれから生まれ手来るものがある」という文章のように、手づくり遊びをさらにパワーアップした「おもしろ工作ランド」というホームページで「これから未来に伝えていく遊び」の提案をしています。

 あとどれくらい生きられるはは判りませんが、保育社の本を書いた30数年前にはそれほどの意気込みはなかったのですが、今では新しい工作の提案がライフワークになっています。

投稿: ゴトー孟 | 2012年3月13日 (火) 08時27分

ゴトー孟様

ブログの執筆者、田端と申します。カラーブックスの著者ご本人様からメッセージをいただいたのは初めてでして、大変感激しております。本当にありがとうございます。そして今日コメントに気づきまして、ご返信遅くなりました。ホームページも拝見させていただきました。カラーブックスの「手づくり遊び」で実践されていたことを現在も続けていらっしゃることに敬意を表します。どうか、これからも頑張って続けてください、陰ながら応援させていただきます。本当にありがとうございました。

投稿: 田端宏章 | 2012年3月22日 (木) 22時39分

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