« 『新しい大阪』 | トップページ | 『ロンドン』 »

2011年10月16日 (日)

『創作おりがみ』

Dscn0117_2
カラーブックス474「創作おりがみ」河合豊彰 著(昭和54年初版、絶賛発売中)

保育社カラーブックスシリーズの魅力をたっぷりとご紹介する「カラーブックスの達人」ブログ。第97回目は、折って、折って、折りまくるカラーブックスをご紹介いたします。今回は、紙を使ってここまでできるのか!と思わず驚かずにはいられない一冊、『創作おりがみ』です。

去る10月初旬、近所の飛鳥山にある「紙の博物館」という、紙に関する企画・常設展をおこなっている博物館へ行ってまいりました。ちょうど企画展が開催中で、のぞいてみると「生誕100周年記念 吉澤章 創作折り紙」という、まさに今回ご紹介するカラーブックスにドンピシャの展示内容でした。折り紙を新しい感覚でとらえ、独創的な造形芸術の域に高めた吉澤折り紙は、「折り紙」を共通の言葉『ORIGAMI』として世界に広めました。一枚の紙に生命を吹き込み、動植物などの生物、仮面、心象、天体など森羅万象を折り紙で表現した吉澤章氏は“神宿る手”と称されたとのこと。折り紙に人生を捧げた氏の業績を、様々な作品群とともに、その創作活動が伺われる貴重な資料も交えて紹介しています。
Dscn0168

中でも圧巻だったのは、本人の「自画像」折り紙! うお、ソックリ! 折り紙でここまでできることを証明した、まさに代表作といえるのではないでしょうか。吉澤氏のすごいところは、鉄工所に勤めるかたわら趣味で折り紙を作りつづけ、本格的に創作折り紙を発表するようになったのが40歳を過ぎてからというところ。その後、90歳を過ぎて亡くなるまで創作折り紙の素晴らしさを伝えつづけたのです。いやいや、人生なにがあるかわかりませんね…。この展覧会は2011年11月27日まで開催中です。詳しくはWebで。

Dscn0169

閑話休題。今回ご紹介するカラーブックスは、そんな創作折り紙の魅力をタップリとご紹介した、見て、使えて、作れる実用的な一冊です。本文は、巻頭から巻末まで創作おりがみの作り方をビッシリと掲載。折り紙の歴史や創作折り紙の特徴などは、同じ著者の折り紙関係カラーブックスの既刊本3冊に書かれているので、本書ではこれでもか!というくらいに、折り方ばかりをビッシリと紹介しています。著者は、「河合豊彰創作折り紙研究会」を主催し1962年より毎年創作折り紙の個展を開いていた、河合豊彰(とよあき)氏。河合氏は、「はじめに」で以下のように語っております。

「折り紙は、折ってしまったら楽しみは終わりというものではありません。ていねいに折りあげたら、気に入った作品は飾って楽しめます。しかし、今回ご紹介する作品は、ただ折ったから飾るというのではなく、最初から、飾る、使う、また遊ぶという目的を持って折るというところに特徴があります。このような目的を持って折ることにより、折る素材―紙など―やその大きさ、仕あげの処理などにも心を折ることになり、折り紙の楽しさは、さらに広がっていき、数々の工夫も生まれて、創作折り紙の意図するところも、おのずと理解されることでしょう。」

たしかに、折り紙を初めから飾ったり、使ったり、遊ぶ目的で作ることは少なかったように思います。これを機会に、折り紙でいろいろ遊んでみるのも楽しいのではないでしょうか。それでは、折り紙でここまでできるの?!という驚きの名作の数々をカラー写真でご堪能ください。
Dscn0118
↑おすましねこ と 首ふりねこ
首ふりねこは、胴と頭を別々の紙で折るため、指先で触れたり風がきたりすると首が揺れます。ニヤつきかたが絶妙な猫がひとこと、「不器用なあなたに、私の形が折れるのかねぇ〜ニタニタニター」
Dscn0120
↑首ふりねこの折り方
これが、首ふりねこの折り方。このイイ顔はこうやって折るんだなー。おすまし猫の折り方を知りたい方は、是非とも購入を。
Dscn0122
↑ルーピータイ
まるで鳩山首相のあだ名のようですが、おそらくループタイ。だるまはまだしも、サイケな色合いの風神はかなりシュール。これをつけて民芸調酒場でどぶろくをあおれば、気分はもはやディスカバージャパン。
Dscn0125
↑風神ルーピータイ&ブローチの作り方、部分
実際に作って付けてみました、と嬉しそうな男女のイラストは貸本漫画クオリティ。こんなループタイをしていれば、鬼に金棒、魔除けにも最適。
Dscn0126
↑御所人形
麗子像? いえいえ、御所人形です。泣いているのか、笑っているのか、着物姿のステキなアナタ。声かけたいな、おりがみの女(ひと)。

さて、いかがでしたでしょうか? 今回ご紹介いたしました『創作おりがみ』は、嬉しいことにまだ在庫がございますので是非どうぞ。ご購入希望の方はコチラ←から。また、30万冊を売り上げたベストセラーのカラーブックス折り紙シリーズを一冊にまとめた『カラーブックス復刻版おりがみ −基本から創作まで−』も絶賛発売中です。今回は、ダルマのループタイを作ってみたくなった『創作おりがみ』のご紹介でした。

|

« 『新しい大阪』 | トップページ | 『ロンドン』 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/222326/53004070

この記事へのトラックバック一覧です: 『創作おりがみ』:

« 『新しい大阪』 | トップページ | 『ロンドン』 »