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2011年12月31日 (土)

『伊豆』

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カラーブックス17「伊豆 カラーガイド」安斎 秀夫 著(昭和37年初版、現在絶版)

保育社カラーブックスシリーズの魅力をたっぷりとご紹介する「カラーブックスの達人」ブログ。第102回目は、イズれは行ってみたくなるカラーブックスをご紹介いたします。今回は、これぞディス、イズ、イズな一冊、『伊豆』です。

伊豆半島といえば伊東と修善寺と伊豆長岡くらいしか行ったことのなかった私ですが、先日、念願かなって西伊豆と東伊豆へ行ってまいりました。まずは熱海を通って城ヶ崎海岸に寄り、さらに南下して熱川(あたがわ)温泉へ。熱川には、昭和33年開園の「熱川バナナワニ園」があります。
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ここは熱帯植物9000種を収集した日本一の植物園と、生まれたばかりの子ワニから3mの大きなワニまで、保有数では世界一を誇るワニ園があることで知られています。特にワニ園は温泉熱を利用して世界のワニを飼育しているとのこと。熱帯地域に住むワニも温泉のお湯なら安心して浸かっていられそうですね。
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温室もバナナがたわわに実り、ショパンの「ノクターン」が流れる睡蓮の池は、まさに「極楽とは此処のことではないか」と思わせるほど、“あの世”感あふれる空間でした。
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そのまま更に南下し、「天城越え」をして西伊豆へ到着。堂ヶ島の夕日を見ながら、土肥との間にある小さな漁師町の温泉民宿街「宇久須」(うぐす)に宿泊。漁師さんが経営する民宿「漁火の宿 大和丸」は、舟盛りと煮物、焼き物、揚げ物という魚尽くしの料理が自慢。
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夜食べた刺身の魚の頭は、翌朝、焼き魚となって食卓に並びます。部屋も広く清潔で値段もお安く、料理も最高。さすがはテレ東「いい旅夢気分」に取り上げられただけのことはあります。
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翌朝は土肥金山を見学。
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その後、海沿いに富士山の見える港町「戸田」(へだ)へ。松林のある小さな半島には赤い鳥居(諸口神社)、そしてその先にそびえ立つ霊峰・富士山。日本にパワースポット数多くあれど、これほどパワーを感じた場所はありませんでした。東京から車でも電車でもすぐに行ける楽園・伊豆の魅力を存分に味わった1泊2日でした。
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閑話休題。今回ご紹介するカラーブックスは、静岡県の伊豆半島を紹介した、カラーブックス創刊年出版の伊豆半島丸ごとガイドな一冊です。著者は、当時、日本温泉協会事務局長をつとめていた安斎秀夫氏。安斎氏は、「はじめに」で以下のように語っております。

「東京人にとって「伊豆」という呼び名からくる連想は明るく楽しい小旅行なのである。(中略)伊豆には豊富な温泉がある。口伊豆の華麗な温泉ホテル、奥伊豆の静寂な宿、あるいは亜熱帯植物の花香る南伊豆の旅館、人はそのいずれに一夜をおくるにしても、伊豆の国に共通な、明るいゆたかさを身にしみて感じるはずである。」

たしかに、伊豆の魅力は豊富な温泉と自然、そして昔ながらの温泉街風情です。また、ハワイや東南アジアのようなヤシの木茂る南国の雰囲気も残ります。それは、私たちが脳内で想像したイメージ上の南の島なのです。バナナワニ園やシャボテン公園などは、その典型的な例ですが、私たちは伊豆に行くことでバーチャルに南国体験をしているのかもしれません。昭和37年当時の伊豆のカラー写真は、そんな雰囲気がプンプンとただよっているように思います。それでは、マンゴーやバナナでも食べて、南国の甘いムードを感じながらごらんください。
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↑伊東松川口 
日本庭園の中に作られた温泉に男たちがくつろぐ。そしてすぐ後ろには橋…あのー、見えてますよ。
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↑稲取 エビ網の乾し場
「稲取では伊勢エビの集荷がさかん。エビ網のはられるのは、寒い冬の海である。」夕焼けなのか、朝焼けなのか、天秤棒をひとり担ぐ貴女。着いて行きたい、貴女の後を。待って欲しいな、稲取の女(ひと)。
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↑熱海ロープウェイ
今もある熱海ロープウェイ、まさに旧き佳き昭和の風景。なお、現在は、ロープウェイの着いた先に大人の温泉娯楽の殿堂「秘宝館」がございますので、お愉しみ下さいませ。
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↑修善寺 温泉プール
温泉なのにプールです。この絵画のような構図は、旅情を誘うばかりか、どこか昭和30年代のモダニズムさえ感じさせてくれます。ああ、この時代に生まれたかったなぁ。
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↑南伊豆・峯温泉にて 見事に実ったパイナップル
温泉地熱を利用した南国果物栽培。浴衣姿でパイナップル。これほどイメージ上の伊豆を表現した写真が他にあるでしょうか。ありません。
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↑みかんの伊豆
伊豆といえばみかん。今でも「ニューサマーオレンジ」を使った食品や加工品、お菓子がたくさんお土産として売られています。ニューサマーオレンジ…なぜかヘルスセンターを思い起こさせる語感。いや、あくまで雰囲気、雰囲気。

さて、いかがでしたでしょうか? 今回ご紹介いたしました『伊豆』は絶版ですが、旅路・散策のカラーブックスはまだ在庫がございますので是非どうぞ。ご購入希望の方はコチラ←から。今回は、今度は下田のペリーロードや波勝崎の猿公園にも行きたくなった『伊豆』のご紹介でした。

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