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2012年4月30日 (月)

『模型飛行機』

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カラーブックス438「模型飛行機」摺本 好作 著(昭和53年初版、在庫販売中)

保育社カラーブックスシリーズの魅力をたっぷりとご紹介する「カラーブックスの達人」ブログ。第110回目は、夢が大きく羽ばたくカラーブックスをご紹介いたします。今回は、土手にマニアックなオッサンが大集結な一冊、『模型飛行機』です。

私が荒川区の某所に暮していた時のことです。ある日、街の外れの路地裏を散歩していたら、古ぼけた模型屋さんを見つけました。店内はビッシリと模型の箱が積まれ、中には模型飛行機も中吊りになって飾られています。かなりのマニア向けなお店だったのですが、なんとその店の向かいにも同じような模型屋があったのです。しかも店名が違う別の店。まったく同じような業種の店が対面にあるという現象は、八百屋とか肉屋とか魚屋とかラーメン屋なら分かるのですが、よりによってナゼ模型屋が2軒も…しかも住宅街の真ん中に?! もしかしたら私は白昼夢も見ていたのかもしれません。後日、訪れてみると、やはり模型屋さんは向かい合って営業していたのです。今にしてみれば、引っ越す前に、どちらかの店で模型の一つでも買っておけば良かったなと急に懐かしく思い出してしまったのでありました。

閑話休題。今回ご紹介するカラーブックスは、そんな模型を、いや模型飛行機だけに焦点を絞って紹介した、模型飛行機入門的な一冊です。著者は、玩具・模型の企画設計を行う「株式会社コンパス」代表をつとめていた、模型工作の著書が60冊もある摺本(すりもと)好作氏。摺本氏は、「はじめに」で以下のように語っております。

「ただいえることは、操縦者のいない飛行機が空間に飛び出した瞬間から、生命を持ったごとくに自由に振る舞う。ときにはすなおに、あるときにはダダをこねる。それが自然との対話であり、我々との語らいでもあると思うのです。同じことが、操縦できるはずのUコン(コントロールライン機)にもあるのです。自分の自由になると思っている愛機にも。」

たしかに、あの大空を飛び回る飛行機には魂が宿っているように見えなくもありません。もしかしたら、私たちが念を込めて作った物は全て、命を吹き込まれているのではないでしょうか。たとえ、それがラジコンの飛行機だったとしても、意思がないと誰が証明できるのでしょうか。小さな模型にも、五分の魂はあるのだと、このまえがきは教えてくれるのです。それでは、元祖オタク世代な大人や子どもたちが年齢に関係なくはしゃぐ、70年代的カラー写真の世界をご堪能ください。
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↑「大空を自由にかけまわる飛行機を自分でコントロールできるのですからこたえられません」とRC(ラジコン)マニアの弁。おお、みなみらんぼう的でゆうひが丘の総理大臣的な皆さんが、深夜ラジオとアマチュア無線の香りを漂わせながら、土手に集結してきましたゾ!
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↑「ヘリにはRCがピタリです。空中停止や垂直上昇、バック、なんでも自由にできます。」黒ずくめのファッションにグラサン、そしてヘリ。気分すっかり西部警察の大門…。
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↑ノルディック(A2)グライダー
「索までひっぱってあげるのだ。テルミック(上昇気流)を捜してうまくそれに乗せる。自然と対話ができたって感じがするナ」果てしない大空と、白い大地のその中で…黒ブチ眼鏡のオジサンは、今日も一人でライト兄弟。
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↑インドアエアプレーン
「エッ、重さですか? 機体はわずか1グラムですヨ」右からきた気流を左へ受け流しかねないヒゲのオジサンは、ゼッケン2番で何想う。
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↑モータープレーン
「スイッチオンで4個のモーターが同時スタートできます。エンジンではこうはいきませんからネ。それに音が静かなのも時代に合っているでしょう。モーターと電池がよくなったからこれからです」上下茶色のスーツを着てる、ヤツはマッドサイエンティスト。ネクタイの柄が派手だけど、工学系なら負けないゼ。

さて、いかがでしたでしょうか? 今回ご紹介いたしました『模型飛行機』はまだ在庫がございます、この機会に是非どうぞ。ご購入希望の方はコチラ←から。今回は、模型屋さんってカオスな店内か整然とした店かのどちらかだよね、な一冊『模型飛行機』のご紹介でした。

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