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2012年6月22日 (金)

『日本人のルーツ』

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カラーブックス600「日本人のルーツ −その探求の一方法−」加治木 義博 著(昭和58年初版、現在絶版)

保育社カラーブックスシリーズの魅力をたっぷりとご紹介する「カラーブックスの達人」ブログ。第113回目は、どこの誰だか知らないカラーブックスをご紹介いたします。今回は、誰もがみんな気になる一冊、『日本人のルーツ』です。

このカラーブックスは、以前(2007年)にも「意外なテーマのカラーブックス」の一つとして『はにわの動物園』と一緒にご紹介したことがあるのですが、当時は本の中身についてほとんど触れていなかったので、あらためて取り上げてみたいと思います。

私が中学一年生の時(1988年)、上野の国立科学博物館にて「日本人の起源展−日本人はどこからきたか」という展覧会がありました。私は、この展示を見に行ったはずなのですが、どんな内容だったのか全く記憶がありません。おそらく、縄文時代よりも前の時代に日本人の祖先となる民族がどこから渡ってきたのかを、さまざまな仮説を元に解説した展示だったはずなのですが、まったく記憶がないのです。それもそのはず、実は両親にはこの展示へ行くと言って埼玉にある古墳へ友人たちと出かけていたのです。日本人の起源を学びに行くはずが、埼玉にいたかつての有力者のお墓を見に行っていたわけです。今にして思えば、「日本人の起源展〜」に足を運んでおけばよかったと悔やまれますが、古墳は古墳で楽しめたので、今となっては良い思い出のひとつです。

閑話休題。今回ご紹介するカラーブックスは、日本人の祖先がどの大陸から海を渡って今の土地に住み始めたのか、という永遠の謎を様々な角度から検証した、大マジメなのかふざけているのか分からない、ちょっとおかしな一冊です。著者は、同盟通信社記者にして言語復原史学会会長、コスモポリタン資料館館長の加治木義博氏。著者は、「はじめに」で以下のように語っております。

「世界の先進国の中で、自分たちの先祖のルーツがまるでわからないという遅れた国は日本だけです。そのため外国には日本人を正体不明の不気味な人種と思っている人が多くて、経済など国際摩擦の原因になっていることも少なくありません。しかし、今の日本は物質など国際交流なしでは生存さえむずかしい国であり、また日本人が世界の人類と血を分けた一員であることはいうまでもないと思います。ことに古墳文化などは予想以上に高い文明の所産で、日本人はユーラシア大陸の古代大文明をうけついでいるとみられます。決して日本人のルーツは謎ではなく、はっきりさせることができると思います。」

たしかに、日本人は自分たちの先祖のルーツを正しく知っているわけではありません。あくまで、このあたりから来たであろう、と言われているだけなのです。そして、古墳時代の高い文明に、私たちの先祖のルーツが隠されているとしたならば、私が「日本人の起源展」を見に行かず埼玉の古墳を見に行ったことも、あながちムダなことではなかったのかもしれません。それでは、例によって日本人のルーツを探るためのカラーブックスに掲載された、とてもすばらしいカラー写真の数々をご紹介いたしましょう。日本人がどこからやってきたのかを想像しながらごらんください。えっほ、えっほ、えっほ、えっほ……。
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↑三味線と民謡のルーツは
三味線は、沖縄の三線から改良されたものとされてきた。しかし、アジア近辺には三本線の楽器を使う国がいくつか存在しているという。もしかすると、三味線は他の国の物が変化して伝わったのかもしれない、つまり沖縄を経由してない。しかし、こう並ぶと三線は一番丁寧で美しい絵柄ですな。
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↑縄文人の仲間
世界にはそれぞれの国に美しい服や衣裳がある。世界から出土した土偶に見る、民族衣装の違いは、ごらんの通り。しかし左の土偶は、本当にエジプトの物なのだろうか…リアルさといい、新しい保存状態といい、顔つきといい、どう見ても最近作られたものにしか見えないけど…2番に至ってはカナダの人形なのに顔が博多人形風なのが怪しい。
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↑ヤマタノオロチは何を意味するか
頭の数は一つ違うが、インド系信仰の影響で生まれたものと思われる。二つの異なった信仰をもった人々の衝突をたとえ話化したもの、という解釈の著者。真相は不明だが、しかしなぜに漫画?
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↑宝石象嵌銅製竜王護仏像(ナーガ仏)
そう、みなさん、そうです。頭の上にあるのはヘビです、それもコブラ系。スリランカのものだそうですよ、ええ、では、さようなら。ハバナイスデー!
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↑面とヒンドウ芸能
日本の面のルーツは、インドネシア、インドなどの影響にあるという。しかし、この天狗の面、どれもいい顔しとりますなー、とくに左の天狗は民芸居酒屋に飾ってあってもおかしくないレベル。

さて、いかがでしたでしょうか? 今回ご紹介いたしました『日本人のルーツ』は絶版ですが、趣味・手づくり・マナーのカラーブックスは在庫がございます。この機会に是非どうぞ。ご購入希望の方はコチラ←から。今回は、結局どこからきたのかわかったようなわからないような一冊『日本人のルーツ』のご紹介でした。

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