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2012年6月30日 (土)

『韓国』

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カラーブックス231「韓国 −カラーガイド−」李 剛 著(昭和46年初版、現在絶版)

保育社カラーブックスシリーズの魅力をたっぷりとご紹介する「カラーブックスの達人」ブログ。第114回目は、カムサハムニダでサランヘヨなカラーブックスをご紹介いたします。今回はキムチでクッパでチヂミな一冊、『韓国』です。

私は以前、8年間ほど荒川区南千住という街に住んでいたのですが、ひとつお隣の「三河島駅」にコリアンタウンがありました。よく韓国家庭料理を食べに行っていたので、この街には馴染みがあります。今はもう閉店してしまった料理屋さんで、カムジャタン(豚の背骨とジャガイモを煮込んだ鍋)を食べたときのことです。お店のメニューをろくに見ないで、すぐに「カムジャタン」や「チジミ」「ビール」「スンドゥブ」などを注文してしまったのですが、値段の表記を見て驚きました。なんとメニューのところに5000とか10000という数字が並んでいるではありませんか!「払えなかったらどうしよう…」、そんなことを考えながらすべて食べ終わっていざ会計をしてみると、一人2000円でお釣りがくるほどだったのです。首をかしげながらの帰り道、これがすべて「ウォン」の値段表記であったことに気がつきました。日本国内なのに、この街はかなりコリアな街だったのでありました。まだ韓流ブームが起きる何年も前のお話しです。

閑話休題。今回ご紹介するカラーブックスは、196、70年代に韓国を訪れた著者が、当時の韓国の生活や町並みなどを記録した、大変貴重な一冊です。著者は、フリーカメラマンの李剛氏。著者は、「はじめに」で以下のように語っております。

「私は日韓の国交が復活したころから韓国を撮り始めた。爾来発表した写真の集大成のつもりでこの本をまとめてみた。旅行をする上でのガイドの用にはあまりたたないかもしれないが、少しでも私の意図した韓国とそこに生活する人びとの姿が表現できればと思っている。古さと新しさが同居している現在の韓国、そして人びとを理解していただければと願ってやまない。」

たしかに、当時の韓国は、今から想像もできないほど、昔ながらの風景が多かったに違いありません。最近では、ウォン安ということもあって、日本からたくさんの観光客が訪れていますが、現在の発展した韓国と、このカラーブックスに掲載されている風景を見比べてみるのも面白いと思います。それでは、日本が高度経済成長期を迎えていたころの韓国の風景を、すてきなカラー写真でご堪能ください。ケンチャナヨ、ケンチャナヨ、ケンチャナヨ…。
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↑「ソウル繁華街 看板の文字はほとんど仮名文字」
メメクラゲに刺されてしまったというのに…なんだ、ハングルの看板ばかりじゃないか! 目医者の看板が目立つじゃないか!
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↑南山公園の午後
市民の憩の場、南山国立公園には、ステッキ持ったステキなご老人が、かんかん照りの中、カンカン帽でボーッとしていたとか、いないとか。
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↑露天で週刊誌を売る少年
すでに顔が35歳の少年も、彼の息子が35歳をむかえた頃か。少年のうしろに見えるは、それを暗示の白い文字。オモニの靴を履いてきたのか、足の角度が艶かしい。
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↑遊園地の風船売り
えあ?なんだって?みりゃわかんだろ、風船だよ、風船。えあ?これは、あれだよ、ガスだよ、ヘリウムガス。うぇ?吸って喋ってみろって?コンナカンジカイ?ウェ?
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↑ウォーカーヒル明月館の「将軍票」
ソウル市内から車で30分。漢江上流に望む丘にあるウォーカーヒルリゾート。朝鮮動乱で戦死したアメリカのウォーカー中将の名を記念してつけられた。将軍標とは、朝鮮・韓国の村落に見られる道祖神。男は将軍、でも実は女が地下の将軍…って意味じゃないよね? 将軍票「イーッシシシシ…」


さて、いかがでしたでしょうか? 今回ご紹介いたしました『韓国』は絶版ですが、旅路と散策のカラーブックスは在庫がございます。この機会に是非どうぞ。ご購入希望の方はコチラ←から。今回は、結局どこからきたのかわかったようなわからないような一冊『韓国』のご紹介でした。

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