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2012年8月31日 (金)

『おもしろ駅図鑑』

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カラーブックス752「おもしろ駅図鑑① 東日本」種村 直樹 RGG 共著(昭和63年初版、現在絶版)

保育社カラーブックスシリーズの魅力をたっぷりとご紹介する「カラーブックスの達人」ブログ。第118回目は、「どぁー、しゃーりやーす!」なカラーブックスをご紹介いたします。今回は、知らない街を歩いてみたくなり、どこか遠くへ行きたくなる一冊、『おもしろ駅図鑑』です。

私の名字は「田端」と言いますが、小さい頃から山手線(あるいは京浜東北線)の田端駅に着くと「ほら、お前の家に着いたぞ!」とからかわれてきました。私の実家は、田端駅の3つ先「大塚駅」が最寄り駅で、惜しくもニアミスなのですが、「田端は、なんで田端に住んでいないんだ」と、大人になった今でもたまに言われることがあります。しかも、近くて同じ名前の割りには田端駅では降りたことがほとんどなく昔から縁がありません。最近になって田端駅近くにある歯医者さんへ通うようになったのですが、受付で「田端さーん」と呼ばれるたび、みんなが振り返って私の顔を見るのです。知り合いが今から10年以上前に田端駅周辺に田端さんが住んでいるか電話帳で調べたそうですが、なんと当時は一人も登録されていなかったとか…。歯医者で振り返られたのも納得です。
『大塚で生まれた男が「田端です」』(妄想駅名川柳)
上野さんや大塚さんは多いと思いますが、田端さんは何かと複雑な心境になる名字なのでありました。

閑話休題。今回ご紹介するカラーブックスは、そんな全国の駅名と同じ名字を持った人びとを集めた本…ではありません。日本全国のJR(旧国鉄)の駅をたずね、いろいろな意味で面白い特徴のある駅を紹介する「乗り鉄向け、おもしろ駅めぐり各駅停車の旅」的な一冊です。著者は、毎日新聞記者を経て、フリーのレイルウェイ・ライターとして活躍している種村直樹氏とRGG(レイルウェイズグラフィック)の共著。著者の一人、種村氏は、「はじめに」で以下のように語っております。

「鉄道の楽しみのポイントのひとつは駅にある。旅先の乗り継ぎ駅、観光地の最寄り駅や宿泊地の駅に乗り降りするたび、ひとつひとつの駅が個性をもち、その町や村の顔として、さまざまな表情をしていることに気づく。ホームのたたずまい、駅名標の形、駅内の施設、駅舎の形、駅前広場の雰囲気などに特徴のある所も多い。」

たしかに、田舎の駅をたずねると、その町独自のローカルさ、古い駅舎、そして駅前の閑散とした雰囲気に心を惹かれることがあります。今回は、東日本篇として出版された①をご紹介いたしますが、なんといっても個性的な北海道の駅を紹介しているところが魅力的です。私も昔、留萠や増毛といった北海道のローカル駅を訪れたことがあり、読んでいるうちに懐かしくなりました。鉄道好きの方は、それこそ「日本中の駅を回る」という究極の楽しみがあるからうらやましいです。それでは、東日本にある個性豊かなJRローカル駅のおもしろカラー図版を思う存分ご堪能ください。出発、しんこー!ピー!
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↑釧網本線 グルメライン
北海道の東北端、オホーツク海に面したJR北海道、釧網本線の無人駅が軒並みに喫茶店や食堂、レストランに変身した(1987年当時)。女満別空港に降り立った著者は、かくしてグルメスポットと化した無人駅でグルメを楽しむべく、車両に飛び乗ったのであります。しかし、まあなんと大雑把な写真合成と地図よ…。
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↑止別(やむべつ)駅 ラーメンきっさ「えきばしゃ」主人の菊地容行さん
きっぷを売るより喫茶店のマスターのほうがよく似合う…、まさに絵に描いたようなヒゲのマスターなり。
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↑浜小清水駅 コーヒーステーション「汽車ポッポ」にて巨大パフェに挑戦する筆者。直径10センチ以上の深々としたガラス器にコーンフレークを敷きつめ、アイスクリームと生クリームを豪快に盛り、フルーツを並べたうえ、ソフトクリームが差してある。これで400円とは採算合うのか?
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↑同じく「汽車ポッポ」店内にある土産コーナー
あった、あった。軽井沢とか清里に、こういうファンシーな陶製の壁掛け人形売ってたよなー。まだ仕事を選んでいた時代のキティも中央で我が物顔。よく見ると、人形と入場券をセットにしているのもあるのね。おやまあ、商魂たくましい駅だコト!(滝口順平の声で)
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↑仙山線 作並(さくなみ)駅
愛子駅管理の簡易委託駅で、日中のみ案内所の係員が配置される。ホームから駅舎への降り口に作並こけしの大きな模型と、交流電化発祥の碑がある。「またどうぞ さくなみ太郎」と書かれているが、対のもう一人は「さくなみ二郎」か? こけしは叫ぶ「飛びます、飛びます!」(意味なし)

さて、いかがでしたでしょうか? 今回ご紹介いたしました『おもしろ駅図鑑』は絶版ですが、のりもののカラーブックスは在庫があるようです。この機会に是非どうぞ。ご購入希望の方はコチラ←から。今回は、思わず、ぶら〜り途中下車がしたくなる一冊『おもしろ駅図鑑』のご紹介でした。

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