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2013年3月11日 (月)

『水族館』

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カラーブックス860「水族館 ラッコ館長打ち明け話」 著(平成6年初版、現在品切れ)

保育社カラーブックスシリーズの魅力をたっぷりとご紹介する「カラーブックスの達人」ブログ。第130回目は、思わずお腹で貝を割りたくなるカラーブックスをご紹介いたします。今回は、巨大な水槽に囲まれた館を丸ごと紹介する一冊、『水族館』です。

私が子どもの頃、水族館は家のすぐそばにありました。それは東池袋の「サンシャイン国際水族館」。ここにエリマキトカゲやラッコ、ウーパールーパーが来たときも、親に連れられて見に行きました。東京生まれの子どもにとって、サンシャインの水族館は珍しい海の生物を気軽に見に行ける、身近な水族館でした。オトナになった今ではほとんど足を運ぶことはなくなりましたが、たまに「あのリュウグウノツカイのミイラはまだ展示されているのかな?」と思い出すことがあります。そう、地震の発生する可能性が高い場所で水揚げされる、あの幻の魚です。サンシャインの水族館にはその昔、巨大なリュウグウノツカイのミイラが壁面に展示されていました。しかし、その当時は地震がどうのといった解説文はなく、ただ巨大でグロテスクなカワハギのお化けのようなものが額に入れられており、子どもにとっては、その名前も含めてトラウマになったのではないでしょうか。現に、オトナになってから、このリュウグウノツカイのことを覚えていた人に出会ったことがあります。サンシャイン国際水族館のリュウグウノツカイ、覚えていらっしゃる方がいましたら、私にご一報ください。あれは、いまどこにあるのでしょうか、まだ水族館に飾られているのでしょうか…。

閑話休題。今回ご紹介するカラーブックスは、そんな水族館の魅力をたっぷりと紹介した「水族館百科」な一冊です。著者は、新聞記者を経て鳥羽水族館を開館した初代館長で現在は名誉館長の中村幸昭氏。中村氏は、「はじめに」で以下のように語っております。

「地球儀を見ても分かるように陸地は三分の一、海が三分の二を占めています。私はこの水の惑星を海球と呼んでもいいと考えます。こんな時代をバックグラウンドにして、人間が危機感を持つのは当然といえましょう。特に日本は「ぐるっと海道三万キロ」といわれ、四つの島が列島となって周囲は海で囲まれ、国土の面積の七割は山林で、そこには大小三万本の河川があります。これらの水の中に棲む生物は実に多彩で神秘に満ちています。」

たしかに、水の中(特に海)は神秘的で魅力的なものがあり、名誉館長がその世界に魅せられて水族館を開館するに至ったのもわかるような気がいたします。今回ご紹介するカラーブックスは、そんな水族館の人気動物たちの一日から館長のQ&A、さらにジュゴン飼育日誌も収録した、鳥羽水族館が丸ごと詰まった一冊です。平成の刊行なのでキッチュな写真はありませんが、水族館ならではのレアな写真をたっぷりとご堪能ください。
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↑鳥羽水族館のラッコ
「お腹がいっぱいになるとグルーミングの最中も、時々あくびをして笑わせる」カワイー!この小ちゃい歯がいい、ビーバーよりいい!ラッコに会いたい!(ただのミーハー)
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↑飼育係の調理風景
「小さな小さな魚加工工場で、私たちは今日も魚をさばきます。ちっとも楽しくないけれど、毎日毎日さばきます」という写真ではありません。「飼育係は毎日3回の調理に忙しい。動物の種類や大きさによって献立を考える」こっちが正解。それにしても無表情…。
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↑鳥羽水族館のスナメリ
「餌のアジを手から受け取るスナメリ。その表情は犬がおあずけをしているよう」これまたカワイー、スナメリちゃん。この質感もたまりません。ところでスナメリって、なんでスナメリっていうの?
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↑美しい落下傘のように泳ぐハナガサクラゲ
うお、キレイだけど気持ち悪い。自然界ならではの色と造形、やっぱりこれはカラー写真で見るに限りますね。
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↑キジハタ(左)とアカハタ
「ハタの仲間は知能指数が高く好奇心が強い。水中カメラの前にきてハタ迷惑か」ちょっと…館長、シャレですか?

さて、いかがでしたでしょうか? 今回ご紹介いたしました『水族館』は品切れ中ですが、自然と科学のカラーブックスは在庫があるようです。この機会に是非どうぞ。ご購入希望の方はコチラ←から。今回は、また鳥羽やサンシャインに行きたくなった『水族館』のご紹介でした。

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