書籍・雑誌

2013年3月31日 (日)

『暮らしの色彩』

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カラーブックス145「暮らしの色彩」 著(昭和43年初版、現在品切れ)

保育社カラーブックスシリーズの魅力をたっぷりとご紹介する「カラーブックスの達人」ブログ。第132回目の最終回は、彩(いろどり)鮮やかなカラーブックスをご紹介いたします。最終回は、今までご覧いただいた皆様に感謝感謝の一冊、『暮らしの色彩』です。

色、それは私にとってトラウマ以外の何物でもありませんでした。保育園に通っていた頃から、どんな絵を描いても茶色くなってしまうのです。自分で意識した事はありませんが、好きな色の絵の具を混ぜていると、なぜか茶色になってしまい、画面が濁って汚い色になってしまうのです。そのおかげで、小学生、中学生と、水彩絵の具で絵を描くことが嫌いで、自信を持って絵を描くことができなくなってしまったのです。そのトラウマを開放してくれたのが、高校時代の美術の先生でした。日本画の家元に生まれながら東京芸大の油絵科を卒業したという異色の画家O先生は、最初の授業でこう言いました。「いままで水彩絵の具で絵が嫌いになった人も、絵が好きになる絵の具を使います」と。それがアクリル絵の具「リキテックス」でした。透明感のあるリキテックスは、色が混ざって濁ることがなく、すぐに乾くので上から色を重ねることもできます。何にでも描け、しかもすぐ乾く。そして汚れない。なんという魔法のような絵の具なのでしょう! 以降、私は絵を描くことが大好きになり、のちに油絵を描いたり、カラーでイラストを描いたりするようになりました。今度、時間があるときにでも久しぶりにアクリル絵の具で何か描いてみたいなー、なんて思ったりした今日この頃なのでした。

閑話休題。今回ご紹介するカラーブックスは、暮らしの中にある色選びやセンスを磨く色彩入門的な一冊です。著者は、女流画家協会委員にして山脇服飾学院講師だった神戸文子氏。神戸氏は、「はじめに」で以下のように語っております。

「色を選ぶ時、センスの良さ、かんの良さだけに頼るのでなく、なぜそれを用いるか、の理論的な裏づけが必要です。しかし、それはむずかしい色彩理論を勉強せよというのではありません。今まで、何げなく見すごしてきた色彩を、正しく見る目を養い、選んだ色をどこにどのように、いかに美しく配色するかに、もう少し神経を使ってほしいということです。」

たしかに、私たちは知らず知らずのうちに色に囲まれて生きています。そして、洋服を選んだり、カバンを持ったり、部屋に置くインテリアを買ったりするとき、その配色について考えています。今回ご紹介するカラーブックスは、そんな色を見る目を養うための基礎的な知識を学ぶ、かんたんなカラーコーディネート入門です。さて、カラーブックスといえば、豊富なカラー写真。カラー写真といえば、色。カラーブックスブログの最終回を飾るのにふさわしい、カラフルで毒々しい色の洪水的な図版の数々をどうぞたっぷりとご堪能ください。
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↑赤
「赤に黒のボタンとベルトで個性的な強さを」赤、それは女性を情熱的にさせる。赤、それは羞恥や嘘を意味する。赤面、赤っ恥、真っ赤な嘘…。レナウンの「イエイエ」時代を思わせるファッションに思わず赤面!
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↑パステル・カラー
「中間色のソフトなニュアンスが都会的です。」パステル・カラーを説明するのに、本物のパステルを使うところがカラーブックスクオリティ。でも、女性の服の色はちーっともパステルカラーじゃないゾ。
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↑居間の色彩
「お嬢さんのお友だちが来るというので、全体赤い調子をつけてみました。暖色系の造花、テーブルクロスもかわいらしいものに、机の上にキャンディ入れ。ずっとはなやかな感じに変わりました。」まるで『暮しの手帖』がコーディネートした家みたいでステキ。あれ? このワンちゃん、さっきから動かないや。
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↑黄を基調とした小物の構成
黄というか金というか、なんか見てるだけで気がおかしくなりそうな世界観です。特に、サタンというかピエロというか、お前だよ!
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↑ウインドウ・ディスプレイ 小泉正名
「夏。海の中を表わしたもの。貝のフォルムに流動感があります」銀座和光らしいお上品な飾りです。右に沈むは、昔の漁業で使われていたガラス製の浮き(ビン玉)じゃござんせんか。今や飲み屋の飾りでしかお目にかかりませんが、当時は現役だったのでしょう。しかしこのディスプレイは上品だ、いや上品すぎる!

さて、いかがでしたでしょうか? 今回ご紹介いたしました『暮らしの色彩』は品切れ中ですが、芸術入門のカラーブックスは在庫があるようです。この機会に是非どうぞ。ご購入希望の方はコチラ←から。今回は、いろいろ色のことがわかってしまう一冊『暮らしの色彩』のご紹介でした。

〈最後に〉
この「カラーブックスの達人ブログ」を始めたのは2007年10月のことでした。あれから5年と5カ月、毎月2回の更新を続け、気がつけば今回で132回目になっていました。皆様のおかげで、こんなにマニアックな内容のブログにも関わらず、のべアクセス数も10万を超えました。私の拙い文章でカラーブックスの魅力をどこまで紹介できたのか疑問ではありますが、こんなに面白いカラー文庫が1962年から1999年まで発行されていたということを毎月お伝えすることができただけでも幸せな5年5カ月でした。
先日、コメント欄に「文体がくどくて読みずらい」というお叱りのコメントをいただきましたが、失礼なキャプション、ふざけた表現、ゆきすぎた暴走気味の文体など、お読みいただいた方を不快な思いにさせた表現が多々ありましたこと、深くお詫び申し上げます。
そして、これだけ長きに渡って連載をし続けてこれましたのも、ひとえに保育社の前社長・松井貴彦様のお陰です。本当にありがとうございました。このブログの連載はこれにて終了いたしますが、いつかまた、未だ紹介できていない700冊以上のカラーブックスのために、しばらくこのページを残しておきます。近いうちに別のブログに移行するかもしれませんが、その時は改めてこのページ上にてご連絡いたします。
ご愛読くださった皆様、コメントをくださった皆様、叱咤激励をくださった皆様、本当にありがとうございました。そして、私の生活を豊かにしてくれた、全909冊のカラーブックスに感謝申し上げます。
そして、このブログのための写真撮影からアドバイスまで、いろいろと支えてくれた妻の弥生にも感謝いたします、ありがとう。

では皆さん、さようなら、また会う日まで。

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『讃岐 味どころ』

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カラーブックス703「讃岐 味どころ」 泉 忠夫 著(昭和61年初版、現在品切れ)

保育社カラーブックスシリーズの魅力をたっぷりとご紹介する「カラーブックスの達人」ブログ。第131回目は、おもわず「ぶっかけ」たくなるカラーブックスをご紹介いたします。今回は、歯ごたえ噛みごたえ充分な一冊、『讃岐 味どころ』です。

先日、野暮用で香川県と徳島県へ行ってまいりました。香川へは5年ぶり、徳島は生まれて初めて訪れたのですが、どの場所でも美味しい料理にありつけて大満足の四国滞在でした。香川といえば讃岐国、讃岐といえばうどん、美味しい「さぬきうどん」を今回も食してまいりました。前回の香川では3軒ほどうどん屋を回ったのですが、今回は時間がなく、1軒だけうどん屋へ寄りました。こんぴらさん(金刀比羅宮)の参道沿いにある「こんぴらうどん」は、築百数十年の「さくらや旅館」という元旅館の建物を改装して営業している老舗のさぬきうどん店。創業65年とのことです。ここの名物「しょうゆうどん」は、温めたうどんにねぎ、生姜、テンカス、花かつおをのせ、特製のだししょうゆを少しかけ、よくまぜていただきます。この特製だししょうゆが絶妙で、しょっぱすぎず、甘すぎず、クセになるお味でした。こんぴらうどんは、インターネット通販でも買うことができますので、気になった方は是非。あ、ちなみにお店の回し者ではございません、念のため。

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↑写真は、温玉ぶっかけうどん

閑話休題。今回ご紹介するカラーブックスは、そんな香川の食の魅力をたっぷりと紹介した「さぬきグルメマップ」な一冊です。著者は、西日本放送アナウンサーを経て、ラジオ局プロデューサーだった泉忠夫氏。泉氏は、「はじめに」で以下のように語っております。

「讃岐人でうどんについて一言ない人はいない。ある店がよかったと言えば、たちまちそんなところよりはあすこという反論が返ってくる。今回の取材でも、しょっちゅう、快い嘲笑にあった。どうかあとは、ご自分でうどんの旅をしていただきたい。」

たしかに、うちの弟の嫁さんが讃岐人なのですが、地元民はうどんについて並々ならぬ思いがあるということを教えてくれました。それぞれにお気に入りの店があり、そしてほぼ毎日食しているという日常食、さぬきうどん。さらに知りたくなった方は「恐るべきさぬきうどん」(新潮文庫、絶版が残念)という名著をご一読ください。今回ご紹介するカラーブックスは、そんなさぬきうどんから魚料理、洋食や割烹、喫茶までを紹介した、文字通り香川県グルメガイド(86年度版)です。今は閉店してしまったお店も多いでしょうが、このブログがただのガイド本を紹介するわけがありません。昭和の雰囲気がバッチリ閉じ込められたカラーブックスのカラー写真をご紹介するのが真の目的。ここでも、いかにもな昭和写真の数々をご堪能ください。ズルズルズルズル…(うどんをすする音)

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↑プラザ(レストラン)
「暇があるとここに来ている。ここからは女木、男木、小豆島、晴れた日には瀬戸大橋も本州の山脈も見える。太陽の光と海の色をグラスに受けてゆるゆると飲む。」女子大生ブームの残党か、はたまたB&Bの残り香か、クシャクシャヘアーが瀬戸内海によく映える。
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↑ステーキハウス千萬(ちまん)
「煉瓦や銅を使い、照明も少し落とした店内。インテリア代わりに並べられたアクセサリー類が、心にくいほど似合っている。」松方弘樹と梅宮辰夫がグラスをかたむけ「バブルスター!」そんな男気あふれるステーキ店。
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↑更科(そば)
え!讃岐なのに、おそば?! 東京ではおなじみの更科そば。そば粉は、大阪や信州から取り寄せているというこだわりっぷり。昭和26年開業の老舗で、伝統の味を守り続けている。3枚くらい食べちゃいそうな、素敵なファッションのオネーチャンが印象的。
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↑酔灯屋(すいとうや)洋風割烹
「好きですか?を福岡弁で言うと「すいとうや」。この店の名前は、それに漢字をあてたもの」。濃い顔の客に、気の良さそうなマスターが料理を運ぶ。出てくる料理は和食でも、店の内装、西洋風。焼酎ブームを先取りし、当時から150種類の焼酎を取り扱っていたその心意気やよし。
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↑べべんこ(しゃぶしゃぶ)
「お腹がおきた、とは讃岐の方言で、満腹だということ。べべんこ、これは仔牛のことである」桑田真澄風の彼氏と、早見優風の彼女が食すしゃぶしゃぶ写真を見ているだけで、お腹がおきること間違いなし!
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↑道頓堀(割烹)
「和牛肉の叩き“すてえき”は、なまじっかな肉料理専門店で食べるよりうまいほど。」まるで兄弟のようなデップリおじさんたちが、ドッシリとカウンターでコッテリした料理をタップリといただく。
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↑長江(中華)
「おまかせのコースにする人がほとんどで、行く度に違う味に出会えるのがうれしい。讃岐の五目寿司をヒントにした、具だくさんの冷麺は夏場のおすすめ品。」テクノカットの若者たちが食すのは、主人の実験料理…失礼、アイデア料理か。

さて、いかがでしたでしょうか? 今回ご紹介いたしました『讃岐 味どころ』は品切れ中ですが、味めぐりのカラーブックスは在庫があるようです。この機会に是非どうぞ。ご購入希望の方はコチラ←から。今回は、今度行ったときはうどん屋めぐりをしたくなる『讃岐 味どころ』のご紹介でした。

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2013年3月11日 (月)

『水族館』

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カラーブックス860「水族館 ラッコ館長打ち明け話」 著(平成6年初版、現在品切れ)

保育社カラーブックスシリーズの魅力をたっぷりとご紹介する「カラーブックスの達人」ブログ。第130回目は、思わずお腹で貝を割りたくなるカラーブックスをご紹介いたします。今回は、巨大な水槽に囲まれた館を丸ごと紹介する一冊、『水族館』です。

私が子どもの頃、水族館は家のすぐそばにありました。それは東池袋の「サンシャイン国際水族館」。ここにエリマキトカゲやラッコ、ウーパールーパーが来たときも、親に連れられて見に行きました。東京生まれの子どもにとって、サンシャインの水族館は珍しい海の生物を気軽に見に行ける、身近な水族館でした。オトナになった今ではほとんど足を運ぶことはなくなりましたが、たまに「あのリュウグウノツカイのミイラはまだ展示されているのかな?」と思い出すことがあります。そう、地震の発生する可能性が高い場所で水揚げされる、あの幻の魚です。サンシャインの水族館にはその昔、巨大なリュウグウノツカイのミイラが壁面に展示されていました。しかし、その当時は地震がどうのといった解説文はなく、ただ巨大でグロテスクなカワハギのお化けのようなものが額に入れられており、子どもにとっては、その名前も含めてトラウマになったのではないでしょうか。現に、オトナになってから、このリュウグウノツカイのことを覚えていた人に出会ったことがあります。サンシャイン国際水族館のリュウグウノツカイ、覚えていらっしゃる方がいましたら、私にご一報ください。あれは、いまどこにあるのでしょうか、まだ水族館に飾られているのでしょうか…。

閑話休題。今回ご紹介するカラーブックスは、そんな水族館の魅力をたっぷりと紹介した「水族館百科」な一冊です。著者は、新聞記者を経て鳥羽水族館を開館した初代館長で現在は名誉館長の中村幸昭氏。中村氏は、「はじめに」で以下のように語っております。

「地球儀を見ても分かるように陸地は三分の一、海が三分の二を占めています。私はこの水の惑星を海球と呼んでもいいと考えます。こんな時代をバックグラウンドにして、人間が危機感を持つのは当然といえましょう。特に日本は「ぐるっと海道三万キロ」といわれ、四つの島が列島となって周囲は海で囲まれ、国土の面積の七割は山林で、そこには大小三万本の河川があります。これらの水の中に棲む生物は実に多彩で神秘に満ちています。」

たしかに、水の中(特に海)は神秘的で魅力的なものがあり、名誉館長がその世界に魅せられて水族館を開館するに至ったのもわかるような気がいたします。今回ご紹介するカラーブックスは、そんな水族館の人気動物たちの一日から館長のQ&A、さらにジュゴン飼育日誌も収録した、鳥羽水族館が丸ごと詰まった一冊です。平成の刊行なのでキッチュな写真はありませんが、水族館ならではのレアな写真をたっぷりとご堪能ください。
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↑鳥羽水族館のラッコ
「お腹がいっぱいになるとグルーミングの最中も、時々あくびをして笑わせる」カワイー!この小ちゃい歯がいい、ビーバーよりいい!ラッコに会いたい!(ただのミーハー)
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↑飼育係の調理風景
「小さな小さな魚加工工場で、私たちは今日も魚をさばきます。ちっとも楽しくないけれど、毎日毎日さばきます」という写真ではありません。「飼育係は毎日3回の調理に忙しい。動物の種類や大きさによって献立を考える」こっちが正解。それにしても無表情…。
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↑鳥羽水族館のスナメリ
「餌のアジを手から受け取るスナメリ。その表情は犬がおあずけをしているよう」これまたカワイー、スナメリちゃん。この質感もたまりません。ところでスナメリって、なんでスナメリっていうの?
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↑美しい落下傘のように泳ぐハナガサクラゲ
うお、キレイだけど気持ち悪い。自然界ならではの色と造形、やっぱりこれはカラー写真で見るに限りますね。
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↑キジハタ(左)とアカハタ
「ハタの仲間は知能指数が高く好奇心が強い。水中カメラの前にきてハタ迷惑か」ちょっと…館長、シャレですか?

さて、いかがでしたでしょうか? 今回ご紹介いたしました『水族館』は品切れ中ですが、自然と科学のカラーブックスは在庫があるようです。この機会に是非どうぞ。ご購入希望の方はコチラ←から。今回は、また鳥羽やサンシャインに行きたくなった『水族館』のご紹介でした。

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2013年2月23日 (土)

『星と花の手芸』

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カラーブックス313「星と花の手芸」小薗江 圭子 著(昭和50年初版、現在品切れ)

保育社カラーブックスシリーズの魅力をたっぷりとご紹介する「カラーブックスの達人」ブログ。第129回目は、スターでフラワーでハンディークラフトなカラーブックスをご紹介いたします。今回は、メルヘンチックで乙女チックな一冊、『星と花の手芸』です。

私が小学5年生の時、家庭科の授業でエプロンに好きな絵柄を刺繍をして提出するという宿題が出ました。私は刺繍や縫い物が大の苦手で、自慢ではありませんが、いまだにボタン付けもできません…。そんな人間がエプロンに刺繍なんぞできるはずもなく、母親に相談したところ、「手伝おうか」と助け舟を出してくれました。さて、その翌朝。どうやら母は夜のうちに宿題の縫い物を仕上げてしまったようです。そして母が「はい」差し出したエプロンを見て、私は驚きました。そこには、世界一有名なビーグル犬「ス●ーピー」がエサの骨を片手に笑っていて、ご丁寧にもハートマークまで付いているという、おおよそ小学生男子が作りそうもない絵柄が縫われていたのです。まさに「お母さんが作ってくれた宿題」そのもの。私は二の句が継げぬほど驚き、そして焦りました…「これは確実にバレる」と。案の定、このエプロンは「母の作品」として評価され、先生から「お母さん上手だね」と言われる始末。もう、縫い物系の宿題は母親に相談してはならぬと誓った、11歳の田端少年なのでありました。

閑話休題。今回ご紹介するカラーブックスは、「天の12宮」をテーマにした手芸をお花とともに紹介した、そのままやんけ!な一冊です。著者は、作詞家、イラスト、童話、エッセイ集などで活躍した小薗江圭子氏。小薗氏は、「はじめに」で以下のように語っております。

「人はその誕生の日に、太陽のある星座から影響を受けるのだそうです。(中略)私が興味を持ったのは、真偽のほどよりもその星座のキャラクターで、ぬいぐるみにしてみたくなりました。ぬいぐるみを作るうちに、それぞれの星座にはギリシャの神々が支配者としてあり、ラッキーな色や石や方角や花があると知りました。ぬいぐるみや小物は、友だちのクリスマスや誕生日のプレゼントにするつもりです。アップリケは絵を描くような気持ちで作りましたが、もちろんこれをクッションやバッグにしてもいいわけです。実用性の全くないものより、何かに使えるほうが作るのには気楽なのです。」

たしかに、星座には何か神秘的なものを感じてしまいます。星座にはそれぞれ意味があり、深く知れば知るほど、その魅力に引き込まれてしまい、ぬいぐるみを作ってしまう気持ちも分からなくはありません。今回ご紹介するカラーブックスは、星座にハマった人がついつい星座と花の手芸を作りたいという衝動にかられた時に役立つ、超ニッチな一冊です。気になるのは、この本が発行された当時、いったい何部ほど売れ、そして買った人の何割が実際にぬいぐるみを作ったのか、ということです。著者のセンスが光る独特の色使いと造形に、70年代の時代性と著者自身の個性を感じずにはいられません。ああ、なんて素敵なカラーブックスなんでしょう! それでは、サイケでラリラリなアシッドぬいぐるみの数々をドギツい原色のカラー写真でじっくりとご堪能ください。
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↑蘭のぬいぐるみ
「しあわせの花蘭をぬいぐるみにしました。もちろん、もっときれいで可愛い蘭もあるのですが、私はこの花の摩訶不思議なところが好きです」久里洋二か、はたまた長新太か…ナンセンスなオトナ漫画の世界がついに立体で甦る。ウヒョー!
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↑双子座
黒い双子の人形もチャーミングでイカすけど、やっぱりこの背景がスんバラシイ。こんなアシッドな色の組み合わせを見たら、気分はもうLSD。
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↑魚座
出ました、このウロコ。まるでNHK教育テレビのセットみたいなオサカナの色は五味太郎にも通じる奇抜さですな。泳げ!メタルなたいやきくん!
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↑アルテミスのアップリケ
「射手座の支配者アルテミス。狩と貞節と結婚の女神です。鹿と一緒に夜の森を行くところ。弓の糸は金のラメ系です。」女神の髪型がサイケしとります。なぜか鹿は、草間弥生の作品ばりに水玉模様。
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↑ひまわりのランチョン・マット
「いっぱいにステッチした布に、カーテンの裾などにつける黄色のフリンジをつけて、花びらに見立てたわけです。デザートを置くあたりに蜜蜂のアップリケ。」はーちみつレ●ン♪のCM思い出した人もいるのでは。でも、ちょっとミニマルアートぽくて欲しいなぁ。

さて、いかがでしたでしょうか? 今回ご紹介いたしました『星と花の手芸』は品切れ中ですが、趣味・手づくりのカラーブックスは在庫があるようです。この機会に是非どうぞ。ご購入希望の方はコチラ←から。今回は、やっぱり70年代は素晴らしいと再認識した一冊『星と花の手芸』のご紹介でした。

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2013年1月31日 (木)

『伊勢路』

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カラーブックス403「伊勢路」嵯峨崎 司朗 著(昭和52年初版、現在品切れ)

保育社カラーブックスシリーズの魅力をたっぷりとご紹介する「カラーブックスの達人」ブログ。第128回目は、♪せめて一生に一度でも、なカラーブックスをご紹介いたします。今回は、日本全体の鎮守「伊勢神宮」を訪ねる旅の一冊、『伊勢路』です。

私が小学3年か4年の頃、三重県の伊勢神宮へ家族旅行をいたしました。伊勢神宮へ向かう途中、近鉄線宇治山田駅構内で立ち食いそばを食べ、そのまま神宮へ向かったことを昨日のことのように覚えています。参道にビッシリと敷きつめられた大量白い玉砂利や、厳かな空気の漂う境内を歩いたことは、いまでも目をつぶると瞼に浮かんでくるほど、それはそれはインパクトのある体験でした。伊勢神宮は今年、社殿を造り替える20年に一度の大祭「式年遷宮」がおこなわれることで注目を集めています。伊勢音頭で「♪伊勢へ行きたい 伊勢路が見たい せめて一生に一度でも」と歌われたように、日本人として生まれたからには、是非とも一度はお伊勢参りをしていただきたいものです。私も機会があれば、また伊勢路の旅を満喫したいと思っている今日このごろなのでした。さて、伊勢にはもうひとつ記憶に残っていることがあります。伊勢から志摩の真珠島に向かうタクシーのリアウインドゥ(後部の窓ガラス)に、気になる広告が貼られていたのです。「元祖国際秘宝館」たしかにそう書かれていました。そのロココ風の大きなロゴを見た時、両親に「あれって何?」と聞かなかったのは、子どもの「何か聞いちゃいけない」風のカンが働いたからでしょうか。そのまま、あの文字が心の「傷」となって大人の階段を昇ったのです。「秘宝館」の意味を知ったのは、それから10年ほど後のことです…。もちろん、みなさんはご存知ですよね?

閑話休題。今回ご紹介するカラーブックスは、そんな「お伊勢参り」と周辺の観光地をご紹介する、結構、結構、伊勢志摩観光的な一冊です。著者は、元サンデー毎日記者で戦後はフリーで活躍した嵯峨崎司朗氏。嵯峨崎氏は、「はじめに」で以下のように語っております。

「志摩を、たびたび訪れるようになったのは、海女さんの一言からである。さんざん砲火にやられて敗戦、南方のジャングルから引き上げて来たものの、食べ物がない。せめて魚なりともの食い意地から、志摩の海女の里へ行ってみた。(中略)一人の海女さんの夫は、奇しくもわたしと同じフィリピン戦線で戦死したという。(中略)「この人はナ、戦死したオト(夫)を思うと海底で泣くそうやて、涙みせんでもええわサ。」(中略)これは胸を殴られたような衝撃であった。」

たしかに、戦後まもなくの食糧難の時代に、冷たい海の底に潜り生計を立てていた海女さんには頭が下がります。子どもの頃訪れた志摩の真珠島では、海女さんの素潜りショーを見学しましたが、どの方もすでに高齢で、もしかすると、この時に著者と話をしていた海女さんがこの中にいたのかもしれません。今回ご紹介するカラーブックスは、そんな伊勢志摩の風情ま満載の、まさに伊勢路カラーガイドブックとも言える一冊です。それでは、日本人の心の拠り所でもある伊勢への旅を、カラー写真でじっくりとご堪能ください。
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↑獅子頭(ししがしら)
「神宮の神を守る猿田彦神から出ている。悪霊・悪魔を退散させる大神楽のスターである獅子頭の古玩である。口に竹のバネ仕掛けがあって、パクパクする。値段も手ごろ。」いや、安いのはありがたいのですが、なんかだんだん気持ち悪くなってきた…。じいさんの手前にある瓶が桃屋ってとこに眼がいくのは悪い癖。
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↑毎年八月十五日の夜、伊勢市はかんこ踊りでにぎわう
なんだ、この筆のお化けみたいな気持ち悪いのっぺらぼうの妖怪は…。こんなのが夜に家を訪ねたら、軽いトラウマになりそう。「筆はいらんかぇ…筆はいらんかぇ…」
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↑真珠島パールホールにおける真珠の核入れ
あ、これは私も子どもの頃に現地で見ました。アコヤガイの中に、丸い白い玉の異物を入れて、これにあの美しいパール模様がつくんですよね。しかし、見ている客の顔や格好が完全に昭和ですな。特にグラサン、お前のことだよ。
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↑御座白浜は夏ともなると若者の天国と化す
しっかし、空いてるな、この海水浴場。異様に「中日新聞」の旗が目立っとります。でも雰囲気いいね。
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↑神楽祭・太刀や楯・鉾を手にして舞う(伊勢神宮)
天皇家の粗神であるはずなのに、参拝した天皇の第一号は明治天皇なんだとか。その前の天皇はどうしていたのでしょうか?とこの本の筆者は私たちに問いかけます。申し訳ございません、存じません。

さて、いかがでしたでしょうか? 今回ご紹介いたしました『伊勢路』は品切れ中ですが、旅路と散策のカラーブックスは在庫があるようです。この機会に是非どうぞ。ご購入希望の方はコチラ←から。今回は、やっぱりレイアウトを変更したい人は一冊『日本の民具』のご紹介でした。

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2013年1月20日 (日)

『日本の家紋』

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カラーブックス286「日本の家紋」辻合 喜代太郎 著(昭和49年初版、現在品切れ)

保育社カラーブックスシリーズの魅力をたっぷりとご紹介する「カラーブックスの達人」ブログ。第127回目は、この紋所(もんどころ)が目に入らぬか!なカラーブックスをご紹介いたします。今回は、必ずといっていいほど、どの家にも伝わっているマークについての一冊、『日本の家紋』です。

子どもの頃から、私は家紋が好きでした。歴史に興味があるからというよりも、デザインのバリエーションの豊富さに興味を持ったのです。ですから、そのマークが何をかたどっているのか、どこのマークと同じなのか、どのマークがどこから派生してどのように変化したか、という経緯についてはまったく興味がありませんでした。「あ、蝶の模様だ」「なんだこりゃ大根の家紋なんてあるんだ」「うさぎの模様って可愛いな」「これってテレビで見た事あるぞ」といった具合に、マークのデザインそのものを楽しんでいたのです。もちろん、私の実家にも家紋は伝わっていました。「田端」という名字からして江戸時代以前は明らかに農民だったはずなので、おそらく明治以降に決めたものだと思いますが、家紋は恐れ多くも「五三の桐」です(母方は武士だったと聞いていますが…真偽は不明)。平成も二十五年になったというのに、どの家庭にもそれぞれのご先祖さまが選んだ家紋がいまだに伝えられているところが面白いなと思います。日本人は家紋が好きなんですね。

閑話休題。今回ご紹介するカラーブックスは、そんな家紋を多数ご紹介する、家紋辞典的な一冊です。著者は、琉球大学教授で文学博士の辻合喜代太郎氏。辻合氏は、「はじめに」で以下のように語っております。

「家紋は家の象徴であるといわれる。家紋と家とのかかわりあいはずいぶん古い。一個の家紋がもっていた力は、家の消長とともに変化した。ときには困苦に耐える活力素となり、ときには苦難克服の精神的な糧として無限に不思議な力を発揮したであろう。(中略)しかし、近時、家の観念の変化とともに家紋に対する立場も若干異なってきていることは否めない事実であって、核家庭の発生がそのおもな原因であろう。」

たしかに、現在では家紋に接する機会は墓石で見かけることくらいしかありませんし、家紋を入れた物を持ち歩く習慣もありません。それどころか、自分の家の家紋がどのようなものなのかを知っている若い世代の人も少なくなっているのではないでしょうか。今回ご紹介するカラーブックスは、そんな廃れゆく日本の伝統的なロゴデザインを数多く収録、各家紋の意味、種類、そのいわれなども紹介した家紋入門的な一冊です。デザインといえば、海外から輸入されたもの、というイメージがあると思います。しかし、それよりも秀逸なオリジナルデザインを日本人ははるか昔より作りあげていたのです。丸い形の中におさめるという技、シャレの効いた遊び心、そして空間を上手く使った「間」の美、これは日本が世界に誇れる「詠み人知らず(アノニマス)」デザインではないでしょうか。これを機会に、あなたの家の家紋や、日本独自のグラフィックデザインである家紋の奥深さに触れてみてはいかがでしょうか。それでは、日本の伝統的な物品における家紋の使用例を、カラー写真でじっくりとご堪能ください。

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↑蒲団表地 「太輪に三柏、半陰揚羽蝶」
「木綿布を四幅に縫合わせた紺染めの蒲団表地である。正紋として「太輪に三柏」、副紋として「半陰揚羽蝶」を白抜きとしている。これは結婚用、または客用蒲団表地として使用されたものである。」どうですか、この間。カッチリ感。見ているだけでドキドキします。新木場のクラブ「ageha」も、このマークにしたらいいのに。

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↑蒲団表地 「丸に尻合せ三蔦紋、暴熨斗文と海老」
「貴客用、または結婚用荷物の蒲団表地である。これは型染ではなく、筒描法による特注品である。四幅木綿布の上端に「丸に尻合せ三蔦紋」を描き、下に装飾に装飾として瑞祥文の暴熨斗文と海老を描いている。海老のみがベンガラで着彩されている」家紋も秀逸なデザインですが、海老と熨斗に全部持ってかれてる…、しかし海老の染めが美しいですな。
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↑火消装束衣「浮線蝶」
木綿の厚布地を用いて作ったもので、描かれている家紋は「浮線蝶」。しかし、どうしても目は家紋よりも「弥次郎兵衛」に…。

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↑タイピン・カフス「上藤紋」
うわ!出ました、家紋タイピン。カフスと合わせて身につけるだけで、気分はなぜかVシネマ。時計はもちろんロレックス、スーツはもちろんベルサーチ。

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↑武人旗差図「右三巴紋」
室町時代作と伝えられる屏風絵。家紋を描いた旗はいいんですが、その袋なにいれてるんすか? え?三角関係の相手?なるほど、三つどもえ…。

さて、いかがでしたでしょうか? 今回ご紹介いたしました『日本の家紋』は品切れ中ですが、『続 日本の家紋』、趣味・手づくり・マナーのカラーブックスは在庫があるようです。この機会に是非どうぞ。ご購入希望の方はコチラ←から。今回は、「おいで!」を英語で言うと?な一冊『日本の家紋』のご紹介でした。

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2012年12月31日 (月)

『東京わが町』

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カラーブックス617「東京わが町 −秋冬編−」原 義郎 著(昭和58年初版、現在品切れ)

保育社カラーブックスシリーズの魅力をたっぷりとご紹介する「カラーブックスの達人」ブログ。第126回目は、わっしょい!わっしょい!なカラーブックスをご紹介いたします。今回は、セイヤ、セイヤセイヤセイヤな一冊、『東京わが町』です。

私は東京・東池袋の出身で、小さな頃から町のお祭りに参加してきました。とはいえ、御神輿をかつぐよりも山車(だし)を引くことの方が多く、あの神輿をかつぐ人びとのテンションはあまり理解できませんでした。もう神輿なんてかつぐ機会なんて一生ないに違いない…そう思っていた私ですが、いまでは近所のお祭りで年に一度は神輿をかついでいるのでした。そういえば出身の東池袋では、サンシャインがそびえ立つ地の祭りとは思えないような「御会式(おえしき)」という、池袋駅から雑司ヶ谷の鬼子母神までを練り歩く伝統行事があります。同じく地元の大塚駅前では「大塚阿波踊り」、いま住んでいる北区でも年末に「王子・狐の行列」という有名な伝統行事が開催されています。東京は三社祭や神田祭、山王祭以外にも、知られていない大小の祭りが各町にいくつもあります。いくら都会的なビルが建ち並ぶ繁華街であっても、地元民のためのお祭りは存在しているのです。平成も25年になろうとしているのに、いまもこうした伝統的な祭りや行事を守り続けている東京には、まだ江戸〜昭和の精神が生き続けているのでありました。

閑話休題。今回ご紹介するカラーブックスは、そんな東京に残る、祭りや伝統行事を季節ごとに分けて編集された一冊です。著者は、東京都交通局の広報ポスターなどを手がけていた写真家の原義郎氏。原氏は、「はじめに」で以下のように語っております。

「世界有数の大都市という近代的な顔を持つ反面、東京ほど江戸以来の伝統的な年中行事が数多く残っている所は他にないでしょう。下町や山の手に伝わる町の行事、多摩地方の農村や山村に伝わる行事、はるか太平洋上に浮かぶ伊豆の島々に伝わる行事と多種多様で、このことは東京の年中行事を探っていく上での魅力のひとつです。」

たしかに、東京という町には江戸時代から続く伝統的な行事がいくつもあります。たとえば、いまやオフィス街としてサラリーマンの町になっている神田には、町中のあちらこちらに小さなお稲荷さんが祀られています。一見、バブル期にすべて綺麗な町並みに塗り替えられてしまったような町にも、まだ江戸の「粋」が「息」づいているのです、…あしからず。それでは、江戸の残り香がプンプンの漂ってくる昭和のカラー写真をじっくりとご堪能ください。
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↑乙津の太神楽(五日市町乙津)
「鎮守神明社の秋の祭りに奉納される悪魔祓いの獅子舞です。獅子は頭と後舞の二人立ちで後舞は途中から獅子をあやすもどきの役も演じます」秋田のなまはげのごとく、かなりの迫力で子ども値達の前に現れた獅子舞ですが、手前の子はメッチャ笑ってるし、その後ろの子は獅子の足をいじろうとしてるゾ。バカにされとりますな。
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↑浅草サンバカーニバル(浅草寺周辺)
昭和56年から始まったこのイベント、本書が出たのが58年だからわずか2年前か…。まだタケノコ族のニオイがしますな。しかし、左のオッサンの姿は異常…何考えてるのか。
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↑野上の獅子舞(青梅市野上)
どうやら奉納舞のひとつらしいこの獅子舞、なんかおどけて見えませんか?いまにもサングラスかけた裸の男が獅子舞を脱いで出て来そうな気がします。
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↑井荻の太神楽(杉並区西荻北)
杉並区旧井荻地区には、もう東京で見られなくなった太神楽獅子をおこなっているとか。って、また獅子舞かい!
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↑消防出初式(晴海埠頭)
お正月といえば、もちろんこれでしょう。江戸消防記念会による華麗なはしご乗り。手前の男性の背中は語る。「自分だけ目立ちやがって…(怒)」



さて、いかがでしたでしょうか? 今回ご紹介いたしました『東京わが町』は品切れ中ですが、旅路と散策のカラーブックスは在庫があるようです。この機会に是非どうぞ。ご購入希望の方はコチラ←から。今回は、まーーつりだ!まつりだ!まつりだ!な一冊『東京わが町』のご紹介でした。

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2012年12月21日 (金)

『鉄道模型』

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カラーブックス380「鉄道模型」山崎喜陽 著(昭和51年初版、現在品切れ)

保育社カラーブックスシリーズの魅力をたっぷりとご紹介する「カラーブックスの達人」ブログ。第125回目は、ガタンゴトンガタンゴトンなカラーブックスをご紹介いたします。今回は、カラーブックスが最もお得意とするジャンルの中から選んだ一冊、『鉄道模型』です。

私は東京の北区東十条というところに6年ほど前から住んでいるのですが、先日、テレビ番組「若大将のゆうゆう散歩」(地井武男の「ちい散歩」の後継番組)で、加山雄三がJR京浜東北線「東十条駅」周辺をぶらりと散歩するという回を見ました。東十条駅周辺は二日間放送されたのですが、最終日の放送で東十条にある鉄道模型の企画・製作・販売会社を紹介していました。その名前は「安達製作所」、16番ゲージ(主に日本型の縮尺1/80の模型のこと)鉄道模型のキットを製作している鉄道模型メーカーです。若大将こと加山雄三は、エレキだけでなくどうやら鉄道模型にも興味があるらしく、細かい運転席の塗装や真鍮製の車両に「すげぇなぁ〜」と何度も感嘆の声をあげておりました。私はとくに鉄道模型ファンとかではないので、これほど自宅から近いところで鉄道模型を製作している老舗のメーカーがあるとは全く知りませんでした。友人に鉄道模型ファンが何人もいて、雑誌で鉄道に関する文章を何本も書いたことがあるにも関わらず、これは本当に「灯台下暗し」だったと反省したのでありました…。今度、友人に教えてあげよーっと。

閑話休題。今回ご紹介するカラーブックスは、そんな鉄道模型マニアたちに送る、趣味度の高い一冊です。著者は、「鉄道模型趣味」創刊者にして機芸出版社の山崎喜陽氏。山崎氏は、「はじめに」で以下のように語っております。

「鉄道を対象とした模型は、幅が広いうえに底しれぬ深みを持っています。クラフトホビーとしての技術的な面、ミニチュアとして楽しむ面、走らせるという動的な面はもとより、美術的な要素さえも加わります。レイアウトへ進むことによって、さらに建造物や自然界の小型化も必要となり、そこに機関車模型ではない鉄道模型が生まれるわけです。」

たしかに、鉄道模型には「これでもか」というくらいにリアルな街を表現した大掛かりなものを見かけることがあります。以前、雑誌の仕事で大宮にある鉄道博物館の鉄道模型ジオラマを取材しましたが、その細かさといったら、まるで一地方都市の小さな駅がそのまま縮小されていると思ったくらいです。今回ご紹介するカラーブックスは、実際に走らせる車両の説明から、ジオラマのレイアウト、建物や樹木にいたるまで、事細かに説明した、鉄道模型入門書的な一冊です。掲載されている模型の情報は初版発行当時のものですから、実用的とは言いがたいのですが、昭和の時代にどのような模型が作られていたのかをしることが出来る、大変貴重な資料と言えるのではないでしょうか。それでは、昔作った覚えのある方は懐かしさを、若い方はそのデザインのアナログさとアナクロさを、カラー写真でじっくりとご堪能ください。
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↑千曲鉄道のスイッチバック(平野和幸)
いやーここまで本格的に作っているとは。しかし、このレイアウトに飽きたら、これってどうするんだろう…。
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↑地方小私鉄のムードを求めた1.9×1.2mのレイアウト城新鉄道(阿部敏幸)
「バスや火の見ヤグラの製作にも力を注いでいる」よく見ると左端にボンネットバスが…昭和何年代のジオラマなんだろか?
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↑小さいレイアウトから出発して、山岳風景を中心とした大レイアウトに発展したアメリカのG&D鉄道(ジョン・アレン、1973年没)グランドキャニオン並みの風景を作れる技術も凄いけど、同じような色のトーンの中で風景を細かく作り分けているところがもっと凄い。作者は本書出版3年前にお亡くなりになったようです、合掌。
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↑152ミリゲージのフリーの大電気機関車。数人の人を乗せて庭の線路を走りまわる。(佐藤稔)思わず「デカッ」と言いたくなる機関車の大きさもさることながら、後ろに見える下見板張りの家やスーツ姿で庭にしゃがむおじさんの構図がなんだか妙。もしかして著者?それとも機関車の作者?
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↑90cm四方に作った軽便鉄道レイアウトの駅風景(三原豊)。労働者「おーい、木材の下から何か声がするんだ」駅員「なんだ、誰か下敷きにでもなったのか?」労働者「どうも昼寝していたようだ」駅員「迷惑なやつだな、いったい誰なんだ」労働者「ああ、顔はわからんが、さっきからニャーニャー声がすることだけは確かなんだ」

さて、いかがでしたでしょうか? 今回ご紹介いたしました『鉄道模型』は品切れ中ですが、のりもののカラーブックスは在庫があるようです。この機会に是非どうぞ。ご購入希望の方はコチラ←から。今回は、やっぱりレイアウトを変更したい人は一冊『日本の民具』のご紹介でした。

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2012年11月30日 (金)

『日本の民具』

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カラーブックス422「日本の民具 ―使われている雑器―」南雲治嘉 著(昭和53年初版、現在品切れ)

保育社カラーブックスシリーズの魅力をたっぷりとご紹介する「カラーブックスの達人」ブログ。第124回目は、素朴で日常的なカラーブックスをご紹介いたします。今回は、先人の智恵を集めた使える一冊、『日本の民具』です。

いまから10数年前、お花見に誘われた私は、京王井の頭線「駒場東大前」駅から歩いて目黒区駒場にある駒場公園に向かいました。旧前田公爵邸のある同公園は、日本近代文学館や庭園があり、毎年桜の時期になると多くの花見客でにぎわっています。その公園に向かう途中、ある建物に気がつきました。外の看板には「日本民藝館」と書かれています。お花見が優先だったため、その施設に立ち寄ることはありませんでしたが、「あれはいったい何だったんだろう…」と心のどこかにひっかかったままだったのです。あれから十数年、あの民芸館とやらは何だったのか気になったので調べてみると、ここは美学者で思想家の柳宗悦氏が創設した、日本の伝統的工芸品を収蔵展示する美術館でした(柳宗悦氏の長男は世界的に有名なインダストリアルデザイナーの柳宗理氏)。柳氏は白樺派に参加、生活に即した民芸品に注目して「用の美」を唱え、民藝運動を起こしました。昭和11(1936)年には、この「日本民藝館」を創設、庶民の生活の中で生まれた道具(民具)を広く紹介しています。花見の途中で偶然みつけた民具(民芸)の美術館、今度また花見に行く時にでも、この美術館を覗いてみようと思います。

閑話休題。今回ご紹介するカラーブックスは、そんな生活に根ざした民具を紹介した、「用の美」あふれる一冊です。著者は、東京デザイナー学院教授でグラフィックデザイナーの南雲治嘉氏。南雲氏は、「はじめに」で以下のように語っております。

「民衆が日常使用している生活雑器のすべてを、私は民具と呼ぶことにしました。その中には、古くから伝えられてきたものもあれば、最近、作り出されたものもあります。民具は、使う人がその必要性から作る場合や、職人が作る場合もあります。しかしそれら伝統的な民具は、まさに今、失われようとしています。」

たしかに、有名なデザイナーがデザインした製品もそれはそれで美しいのですが、必要に応じて作られた形ほど美しいものはありません。これこそ、いわゆる「アノニマスデザイン(作者未詳のデザイン)」であり、庶民の手で作り上げられた純粋な「美」といえるのではないでしょうか。今回ご紹介するカラーブックスは、現代まで生き抜いてきた民具たちを、懐古的や趣味的にとらえるのではなく、デザイン的に、道具本来の使われる美しさとして取り上げた一冊です。民具の入門書であるとともに、民具を実際に使うための手引き書であることを目的としています。それでは、江戸以前から昭和まで「時の試練」に耐えてきた「用の美」の道具を、素敵なカラー写真でじっくりご堪能ください。
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↑むしろ(岡山県・倉敷市)
むしろの良し悪しは織りの緻密さにある。昔からのものでもかなり大胆な柄が織られる。「花むしろ 時代を超越 むしろ良い」
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↑提灯職人の様子(石川県金沢市)
提灯の紋を入れる仕事もあなどれませんゾ。いまはお盆や祭でもない限り、提灯を下げることはありませんが、地方都市を旅したときに見かける昔ながらの提灯はなんともいえません。「うれしいと 眼鏡が落ちる 職人さん」
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↑いろいろな地方の手づくりおもちゃ
大人も思わず欲しくなる素朴でかわいいおもちゃ。鳩車は、たしか野沢温泉(長野県)の名産だったような。鬼太鼓の鬼さん、漫画みたいなイイ顔してます。あ、餓鬼車の顔もNHKの教育テレビに出て来る人形のような…。
「あやしたら かえって泣いた 鬼太鼓」
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↑絵馬(千葉県東金市)
素朴なうちに温かさのこもる絵馬。「誰だ!絵馬に落書きしたのは!」と怒らない怒らない!これぞ、元祖下手ウマイラスト、ですよね。「ムカ絵馬」(みうらじゅん)ならぬ、「ナゴ絵馬」(和む絵馬)ですな、こりゃ。
「絵馬を見て 僕にも描ける 子が自慢」
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↑神楽(福島県)
福島県只見に伝わる郷土芸能。お面の顔もいいけれど、後ろでくつろぐおっさんたちの顔がイイなぁ。右端のサングラスのおじさんは今お元気でしょうか、あ、時計が光ってら。
「獅子舞を 差し置きお面が カメラ目線」


さて、いかがでしたでしょうか? 今回ご紹介いたしました『日本の民具』は品切れ中ですが、芸術入門のカラーブックスは在庫があるようです。この機会に是非どうぞ。ご購入希望の方はコチラ←から。今回は、無名なものに本物の良さがることを再認識させてくれる一冊『日本の民具』のご紹介でした。

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2012年11月21日 (水)

『健康美の温泉』

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カラーブックス766「健康美の温泉 シェイプアップのために―」松井 奈美子・竹村節子 著(昭和63年初版、現在品切れ)

保育社カラーブックスシリーズの魅力をたっぷりとご紹介する「カラーブックスの達人」ブログ。第123回目は、♪ビバノンノンなカラーブックスをご紹介いたします。今回は、ワンツー!ワンツー!な一冊、『健康美の温泉 シェイプアップのために―』です。

小学3年生のころ、『フラッシュダンス』という映画がブームになりました。猫も杓子もジャズダンス、母も叔母も、そして同級生のお母さんまで、みんなレオタード姿でジャズダンス! 主題歌の「ホワット・ア・フィーリング」も大ヒットし、テレビも街も「フラッシュダンス」一色でした。近所の魚屋さんから専業主婦まで、レオタード姿でジャズダンスを踊っていた状況って、ある意味、現代版「ええじゃないか」みたいなものだったのかもしれません。そんな一大ブームは後のエアロビクスブームに継承され、うちの母は腰を痛めて、我が家の『フラッシュダンス』は静かに幕を閉じたのでした…。

閑話休題。今回ご紹介するカラーブックスは、そんなシェイプアップ世代に贈る、みんな体操と温泉で心も身体も健やかになっちゃおうってことなんだわ!的な一冊です。著者は、美容体操教室を経営していた松井奈美子氏と、旅行作家の竹村節子氏。松井氏は、「はじめに」で以下のように語っております。

「温泉旅行が女性の間でブームである。純和風の宿に泊まり、趣向を凝らした露天風呂を楽しみ、美味しい料理に舌つづみを打つ、贅沢な温泉の旅—。その温泉には実はいろいろな効用が秘められていることをご存知だろうか。身体を温めることのほかにも、肌を美しくしたり肩コリをほぐしたりといった、女性にとって捨てがたい効果をもっているのである。(中略)私たちの永遠の夢である不老長寿という面も含めて、温泉と体操を組み合わせることで、老化をくいとめ、若さを保つことは十分可能である。」

たしかに、「温泉と体操」これほど健康的な組み合わせが他にあるでしょうか。いいえ、ありません、きっとないはず、たぶんないに違いない、頼む!ないと言ってくれ。今回ご紹介するカラーブックスは、全国美人の湯ガイドから始まって、湯船の中や湯上がりに効果のある健康体操を「2 in 1」しちゃった、お得感あふれるありがたーい一冊なのです。さらに、温泉のガイド写真が終わった後には、カラー写真とモノクロ写真でレオタード姿のキャッツアイならぬシェイプアップギャルが、足上げ腕上げレッツダンシングしている図版入り。読んだその日から温泉巡りと体操に入れるという、カラーブックスの中でも異色の一冊です。それでは、昭和63年のバブル絶頂期前夜祭ともいうべき、昭和最後の「ええじゃないか」的なカラー写真をじっくり堪能ください。レッツ、いい旅、夢気分!

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↑後生掛温泉旅館(秋田県)
八幡平の焼山中腹にある一軒宿。温泉保養館の中にある泥湯。「素朴な湯治場の雰囲気もなつかしい」おっと、これはセクシーショット!泥で隠して、隠して!子どもが見てる!

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↑あつみ温泉(山形県)あつみ名物の朝市
日本海の荒波打ち寄せる海岸から温海川に沿って2キロほど内陸へ入ったところに湧く温泉。あつみ温泉名物の朝市でのヒトコマ…「わたし、忍者の家に嫁いだの」

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↑女性らしいプロポーションを(松井奈美子)
あらあら、素敵な女性がいると思ったら、健康美の温泉に入って、いつまでもお綺麗な著者の松井先生じゃございませんか。しかし、すっごい色のレオタード!

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↑和風ホテル 白水館(鹿児島県)
指宿温泉にある高級旅館。石と古代檜を使った浴場に砂蒸しコーナーがある。一番手前の女の人は放心状態。「わたし、なんでこんなとこで、こんなことやってんだろ…」

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↑クーアプラザ草津(群馬県)
ヘルシーなクーア。おやまあ、80年代の若人カップルが二組も…水着姿で何をしているのやら。浴槽の雑多に置かれた植物がイイ味出してます、これ造花? 生の植物?

さて、いかがでしたでしょうか? 今回ご紹介いたしました『健康美の温泉』は品切れ中ですが、温泉・寺めぐりのカラーブックスは在庫があるようです。この機会に是非どうぞ。ご購入希望の方はコチラ←から。今回は、温泉に入っちゃうと身体動かさないよね、な一冊『健康美の温泉』のご紹介でした。

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